スポーツATのスクーターならギヤ付きをカモれるかも!?
「ビッグスクーターじゃあスポーツライディングは楽しめない」なんて思っているライダーもいるようだけど、それは大ウソ!
同じ排気量で、同じエンジン形式のギヤ付きモデルよりも速く走れるか否かは、機種やライダーの腕にもよるけど、少なくともビッグスクーターでのスポーツライディングにだって、バイク本来の楽しさ"はある。
しかも最近は、国内外ブランドの多くから、超スポーティなスクーターがリリースされている。これらのモデルは、コーナリングやブレーキの性能も追及されていて、それこそ峠道に持ち込んでも、ギンギンに攻めの走りができる。
ところでいまのスクーターはそのほとんどが、ギヤチェンジの必要がない。とくに小排気量の場合、MT車は峠道でも頻繁なギヤチェンジが必要となるけど、スクーターはこの操作がないぶん、アクセルやブレーキの操作に集中できる。しかもリヤブレーキも手で操作するから、微妙なコントロールもしやすい。単純に操作が簡単だからいいという結論にはならないけど、AT車のビッグスクーターなら、よりイージーにスポーツライディングを楽しめるのだ。
ちなみに、今回試乗したヤマハTMAXとジレラ・ランナーST200も、車格は大きく異なるけど、いずれもイージーにスポーツできる。単純な加速力では、やはり排気量があるTMAXが有利だけど、逆にランナーにはコンパクトでよりヒラヒラとコーナリングできる楽しさがある。
またスポーツしたい"のではなくスポーティな雰囲気のコミューターが欲しい"というユーザーでも満足できるような、懐の広さも持っている。この2台なら、実際にスポーツライディングしなくても、十分に楽しめるはずだ。