都会的なイメージのトリッカーだけど、このとおり、緑生い茂っ
た大自然も、とってもよく似合うマシンなのだ。
排気量200〜250cc
くらい
のシンプルモデルたちを、"スト
リートバイク"と呼んだりする。
でも、ファッション感覚で街乗
りするライダーが多いから、なん
となく"ストリート"って、みんな
呼んでいるけど、本当はこのクラ
スのほとんどのモデルが、フラッ
トダートくらいなら問題なく走れ
てしまう(少なくともロードバイ
クよりは……)のだ。
そもそも、人気沸騰の要因と
なったTWだって、最初は道なき
道を進める冒険バイクとして開発
されたわけだし……。
トリッカーもそんな1台。まさ
にファンライドすることをテーマ
に開発されていて、アクションラ
イディングも比較的容易に決まる
ほど、バランス性にも優れたモデ
ル。ダートでもかなり走れてしま
うし、これこそ、街限定で乗るの
はもったいないモデルだと思う。
「フリーライドプレイバイ
ク」を提唱し、04年春に
市販が開始された異色モ
デル。新設計フレーム採
用などで、自転車のBMXをモチーフとしたスリム
なボディを実現している。
前後ホイールは一般的オ
フ車より小径だが、最低
地上高は280mmを確保。
今年1月の改良では、燃料
タンク容量拡大やシート
のクッション厚の増加も
行なわれた。
ライポジチェック
最新型のトリッカーは、シート高が20mmほど上がり、燃料タンクもライ
ダーの位置から見ると従来型より左右に張り出した感じとなっている。
それでもとにかくスリムでコンパクトな印象。そして足着き性も非常に
良い。アクションライディングも視野に入れたライポジとあって、オフ
ロードでも自由に振りまわせる感じだ。
トリッカータイヤ紹介
このクラスは純正装着タイヤの種
類もまちまち。たとえばトリッカー
は、比較的オフロードよりパター
ンのブリヂストンTW201/202を
履く。トラッカー系はダートトラッ
クレースを意識したダンロップ
K180を選択していることが多い。
カワサキ
250TR
38万8000円
29万3000円
60〜70年代のオフロードバイク(=ス
クランブラー)をモチーフとしているだ
けあって、多少のダートなら問題なし。
前後19/18インチのブロックパターン
タイヤを履いている。
スズキ
グラス トラッカー
41万8950円
23万7000円
ダートトラックレースの原点とも言われ
る、グラストラックレーサーをイメージ
した249cc空冷モデル。前後18/17
インチのタイヤはロードよりだが、意
外とオフもイケる。
ホンダ
FTR
40万9500円
25万3000円
ダートトラック(=フラットで硬い土の
オーバルコース)レースのマシンをイ
メージした設計だが、実際にコースを
走ってもかなりイケるほどの走行性能。
223cc空冷単気筒だ。