自然を壊さないよう注意しながら、ちょっとだけ、ダートを進
んでみると、絶景が待っていることも。
狭い林道などの走行でもっとも
重要なのは、馬力や車体の剛性で
はなくて、まずは「足が着くかど
うか」ということだと思う。両足
が着けば、間違いなく転倒の可能
性はグッと低くなるからだ。
だから、トレッキング系モデル
からオフライフをスタートしてみ
ても、いいんじゃないかと思う。
セローと聞くと、ナメてかかる
ライダーもいるけど、侮るなかれ。
なんてったってセローこそ、日本
にマウンテントレールという遊び
を広め、同時に"二輪二足"の概念
を浸透させた立役者。オフ走破性
も、ものスゴく高いのだ。
で、そのライバルと言われてい
る機種も、そのセローを越そうと
設計されているから、当然のよう
に悪路での使い勝手がいい。
速さを求めないなら、悪条件で
もイージーなマウンテントレール
系は、すごくいい選択肢なのだ。
85年に誕生し、20年間も
大きな変更なく販売され
た初代の後継として、05年にデビューした2代目セ
ロー。トリッカーをベース
としつつ、山道のトレッ
キング性能や市街地での
使い勝手を高めるために、
数々の仕様変更を行なっ
ている。今年1月末には、
燃料供給のFI化を中心と
したマイナーチェンジ。よ
りしっとりとした走りに
なった。
ライポジチェック
身長150cm台で体重も軽い
女性ライダーがまたがると、
さすがに両足がツンツン状
態となる。それでもオフロー
ドバイクのなかでは、足着
き性は良く、日本人の標準
体型に近いライダーなら、
両足をペタペタ着きながら、
悪路を進んでいけるはずだ。
車体は、同じ排気量帯のス
ポーツ系と比べればコンパ
クトで、取りまわしやすいサ
イズ。全体的にトレッキング
でも市街地でも扱いやすい
設定だ。
セロータイヤ紹介
このクラスも、オールマイティ系
のオン/オフタイヤを装着してい
ることが多い。ただし、オン寄り
のタイヤに変更して、街なかオン
リーで乗っている人も多い。中古
車両を購入する際は、どのタイプ
のタイヤかチェックしたい!
スズキ
ジェベル200
35万4000円
18万8000円
つい最近までスズキが展開してきた
ジェベルシリーズの中間排気量にあた
るモデル。排気量を199ccとすること
で、車体を軽量コンパクト化。ツーリ
ングでも使いやすい装備内容だ。
カワサキ
スーパー シェルパ
42万9450円
31万1000円
先代KLX250のエンジンを空冷化して
搭載した、07年まで生産が行なわれた
モデル。セロー225WEよりプラス6馬
力の26馬力で、乾燥重量はたったプラ
ス3sの111s。
ヤマハ
セロー XT225WE
38万9000円
26万5000円
マウンテントレールという新たな遊び
を提唱した初代セローは、85年にデ
ビューして以降、セルの装備やリヤブ
レーキのディスク化といった、熟成を
繰り返した。WEは最終型だ。