【goobike】新車・中古バイクとバイクパーツの検索：GooBike特集

			GooBike特集　バイクに関する特集ページ。バイク選びのノウハウなど、バイクライフを充実させるための情報が満載です。

TOP > バイクを知る > GooBike特集 > VTwin大特集

VTwin大特集

並列や単気筒ではここまで違う味つけは……。多分、不可能だと思う
V型にしかできない味つけ。こんな隠し味を感じながら思いっきり走りたい

国産車も輸入車に負けない
伝統にむけての一歩を歩み出している

　こうして見ると、Vツインエンジンにはさまざまな側面がある。個性、主張、そして、作り手の魂だ。
　ハーレーはメカニカルな美しさを追求して、空冷、そしてOHVのプッシュロッドケースがシリンダーの真ん中を貫くスタイルを守り抜いている。吸気だってダウンドラフトにして、大きなエアクリーナーボックスにすればメリットもあるだろうに、タンクの下右側にエアクリーナーケースを設け、そこからY字型のインテークマニホールドで、前後のシリンダーに混合気を送り込んでいる。この伝統的ユニットは、07モデルで排気量を上げ、その乗り味でファンの頬をゆるませる。
　ドゥカティはフリクション感のない軽快さで、スポーツライディングファンが峠道で最高のライディングが得られるようにしつけている。
　同じイタリアンながら、モトグッツィのトルクフルで鼓動感たっぷりのロングストロークエンジン。さらには今回紹介できなかったが、パワーユニットとしての仕事に徹しているアプリリアのエンジンには、また違った味がある。
　つまり、Vツインは単なる機械的型式だけにとどまらず、各メーカーがV型のなかに詰めたソウルを乗り手に届けているのかもしれない。ウチはこうなんです、と……。この隠し味が伝統の味としてVツインをさらに魅力的なものへとしている。国産モデルでもそんなメッセージ性に富んだバイクが多いこともあらためて理解できた。

異次元の世界に導いてくれる
個性豊かなビッグV

　ロードスターのエンジンを載せたMT01。タコメーターの回転数が低いにもかかわらず、15・3kg・mというクルマ顔負けのトルクで、240kgの車体をグングン引っ張ってゆく。このバイク以外では味わえない世界だ。
　まさにワン＆オンリーのVツインスポーツ。デザインもほかには見ないほど個性的だし、これだけの重量を感じさせない走りと、それを支えるサスペンション、ブレーキの質感も高い。エンジン、エキパイ、マフラーに、バイクの皮を被せたよう不思議なデザインも個性的だ。

SPECIFICATIONS

エンジン：空冷4ストロークOHV 4バルブ48度V型2気筒

総排気量：1670cc

ボア×ストローク：97×113mm

最高出力：90ps／4750rpm

最大トルク：15.3kgm／3750rpm

全長×全幅×全高：2185×790×1160mm

シート高：825mm

乾燥重量：259kg

燃料タンク：15L

タイヤ：F 120／70-17　R 190／50-17

価格：139万9000円

5500rpmからレッドゾーンとなるエンジンは2000rpm以下でも強烈な加速をしめす。異次元体験を視覚として楽しめるタコメーターだ。

まるで車体の後ろ半分を2本のマフラーの上に載せたようなユニークな車体と特徴的な極太マフラー。爆発一発ごとの鼓動を吐く感じだ。

VTRと同じVでもクルーザーらしく
味つけされている

　スポーツバイクとクルーザーのクロスオーバーバイク。マグナはまさにそんな一台だ。スポーツバイク用エンジンから発展したこの水冷Vツインは、冷却フィンなどで飾られ、実用域でのトルクを太らせるチューニングを受けている。
　それだけに低回転からブルブルブルというサウンドを奏でて加速するのが楽しい。幅の広いシートは乗り心地もよく、ツーリングも快適。一般的な250と比較してしまうと重いが、クルーザーとしては軽量なたぐいだし、どんなフィールドを走るにも苦にならない。

SPECIFICATIONS

エンジン：水冷4ストロークDOHC　4バルブ90度V型2気筒

総排気量：249cc

ボア×ストローク：60×44.1mm

最高出力：27ps／10000rpm

最大トルク：2.3kgm／7500rpm

全長×全幅×全高：2315×880×1065mm

シート高：690mm

乾燥重量：172kg

燃料タンク：11L

タイヤ：F 120／80-17　R 150／80-15

価格：59万8500円