2019/08/30 18:04:49 更新PCXフロントフォークオイル漏れオーバーホールホンダ PCX

フロントフォークからのオイル漏れ修理を承りました。 フォークオイル漏れを起こすとオイルがタイヤ付着しスリップしたり、ブレーキに付着するとブレーキの効きが悪くなり危険です。 今回は海沿いに停めることが多い車両でしたので低走行距離ですがオイル漏れを起してしまいました。

今回のオイル漏れになったインナーチューブの錆。 幸い摺動部には酷い錆はなかったので今回は修正&予防で再利用致します。

通常のフロントフォークの場合キャップ部はネジ式になっている事が多いのですが、最近の小排気量車はクリップ式が多い印象です。 今回のPCXもクリップ式でしたのでプレスを使用して分解します。

プレスで押し込むと隠れていたクリップが見つかりますので、ピックツールを使用し分解。 スプリングの反力で跳ねないように注意が必要です。

規定量では120cc程入っている筈のフォークオイルが少量しか残っておりません。 残りは走行中に漏れ出たと考えられます。

パーツを分解し洗浄を行います。 同時に各パーツの消耗具合もチェックします。 今回は走行距離が浅いため特別な消耗パーツは見当たりませんでした。

洗浄したパーツと新品のパーツ。 オイルシールやOリング・ワッシャー等、一度分解すると再利用不可のパーツを交換してゆきます。

オイルシールを組み込んだところです。 斜めに入ったり・浅く入ったりすると抵抗が大きく上手く作用を行えません。 組み込む度に動かして機能を確認いたします。

全てのパーツを組み終わりました。 錆びていたインナーチューブは綺麗に磨き、オイルシールを傷つけないように修正を行いました。 摺動部は作動の度に薄くオイル保護されるのですが、それ以外の部分はオイル切れを起して錆びやすくなります。 今回はインナーチューブ全体的に薄く油分を塗布して錆対策を行いました。

最後に車体に組み付け、試乗をして問題ないことを確認し修理完了です。 小型バイクから大型バイクまでいつでもご相談ください!