2025/04/18 15:11:56 更新【事故修理】ホンダクロスカブ110 フロントフォーク（サスペンション）交換、ステアリングステム交換ホンダ クロスカブ１１０
事故による損傷の修理でホンダクロスカブ110にご入庫いただきました。
フロントサスペンション付近がバラされたホンダクロスカブ110 こちらの黒と赤のボディカラーは熊本県のゆるキャラ、くまモンとコラボしたモデルです。 新車で購入し、まだ走行距離は1000キロちょっとの奇麗な車両なのですが… 自動車に追突してしまい、フロント周辺の修理と相成りました。 お住まいは埼玉県のお客様で都内で事故を起こしてしまったそうです。 そのままレッカーされ、WEB.で当店を検索して修理の依頼をしてくださいました。 新車で購入してまだ日が浅いのに、そちらでは修理できないのかな…なんて余計なことが気になったりします。。。 最近、とても安い価格で新車（主に125cc以下の原付）を販売してるショップを見かけます。 何でも「安売りに徹して納車の準備が忙しいので、納車後のメンテナンスや修理はお断り」という薄利多売の販売専門店なんだそうです。 実はミッツ・ハーのお客さまにも、そのようなお店で購入したものの整備をしてもらえないということで当店を定期的に利用してくださるお客様がいます。 なんか不思議な業態です。
新車を安く買うには良いかもしれませんが、購入した後の整備や修理をどこでするかをよく考えた方が良さそうです。 修理箇所は3か所。 フロントフェンダーが損傷しているので交換します。 フロントサスペンション（左右2本）も若干曲がってしまい、動きが悪くなっているので交換です。 この2点だけで行けるかと思ったのですが、サスペンションが取り付けられるステムブラケットも曲がっていて交換することになりました。
けっこうおおがかりな作業になりました。 フロントサスペンション（フォークパイプ）は一見すると曲がっているようには見えないのですが、摺動させると（沈ませると）引っかかるような個所があり、スムーズに伸びてくれません。
ステムは太いシャフトですから簡単には曲がらなそうですが…意外と簡単に曲がるのです。 曲がったステムと新品のステムを見比べると一目瞭然だと思います。
スーパーカブシリーズのバリエーションモデルですが、昔のカブシリーズに比べるとずいぶんと整備性が悪くなりました。 いろんなカバーを外さないといけないです。 かつて働くバイクの代名詞だったスーパーカブは実用車なので整備性を考慮した作りになっていました。 ただ最近のスーパーカブシリーズはほんとんどが趣味で乗られるオーナーが多く、実用車というよりはレジャー車です。 当然ながら見た目も重視して作られています。 結果、いろんなカバーが装着され修理や整備性が悪くなっているんです。 今回もハンドルを外して…そのためにブレーキレバーやスイッチ、スロットルといったハンドル周辺のパーツを外す必要がありました。
今回、追突事故を起こしてしまった車両ですが、フロントフェンダー、サスペンション、ステム意外には損傷がなく、車体に傷もついていません。 走行距離も少ない奇麗な車両だけに、修理中に傷をつけないように気を使いました。 もちろん走行距離が多くても普段から気を付けるのですが、黒いボディは特に軽くこすっただけで目立つキズが残ってしまうことがあるので最新の注意をはらいます。
すべて修理を終えたらあちこちに付いた油…作業グローブを装着して汚さないようにしていましたが、やっぱりカバー類にはグリスや油が付着しますよね…その油類を奇麗に拭き取って作業終了。 ミッツ・ハーの店舗周辺をぐるり一周して問題ないことも確認しました。
今回の事故は走行中にスマートフォンのナビゲーションを凝視していたために、前の車のブレーキに反応できなかったことが原因のようです。 オートバイはスマートフォンホルダーの取り付け位置を工夫しても、どうしても見るときは目線を進行方向から下にうつしてしまします。 事実上、走行中にスマートフォンを見るのはNGなのです。 停車中に見たり、音声を聞いていたり、道に迷った時は停止してスマートフォンを操作したり… 走行中にスマートフォンを見ながら走るのは絶対にやめましょう！
