こちらは先日修理でお預かりしたホンダ　ライブＤＩＯです。

走らせてみたところ、セル始動不可、キック動き悪い、変速ムラなどが確認出来ました。 整備するか乗り換えるか迷われていたのですが、年数の割に状態は悪くなくエンジン音もきれいなので、整備して乗り続けることをお勧めしました。 まず駆動系から分解します。 ケース内の汚れが年数を感じさせますね。

まずドライブベルトです。 磨耗して細くなり劣化も進んでいます。

プーリーとウエイトローラーです。ウエイトローラーは磨耗が進んでいるので交換します。

スタートボタンを押すとセルモーターは元気良く回るもののクランキングせず、モーターだけが空回りしている状態でした。 スターターピニオンを外してみると・・・

ギヤが磨耗していました。左が外したもの、右は良品です。

更にセルモーターもご覧のとおり、完全にピニオンギヤがすり減っています。 右は良品です。モーターやピニオンはリサイクルパーツを使用しました。

セルモーターの脱着はエンジンを車体からずらして隙間を確保してから行ないます。 ハンガーシャフトを抜き、エンジンを保持するジャッキの高さを調整しながら作業します。

動きが悪かったキックスターターも分解し、清掃とグリスアップをして組付けます。

全てのパーツを組み付けたらブレーキや足回り、保安部品などひととおり点検します。 そして最後に深夜のテスト走行を行なって作業完了です。

作業時間及び修理費用は、機種・車両の状態により変動します。 また、作業の混雑状況や部品在庫の有無によっては数日お預かりとなる場合がございます。 あくまで目安としてご参照ください。