2019/09/30 21:32:14 更新オイルを切らせてエンジン焼き付き・・・ライブディオZXホンダ ライブDio ZX
これは修理でお預かりしたライブDIO-ZXです。 走行中にエンジンオイルを切らしてしまったそうです。

ピストンはご覧のとおり傷だらけ、ピストンリングも固着しています。 ピストンピンも歪んでおり、なかなか外れませんでした。

シリンダー内壁も傷だらけです。 キズ部分から圧縮が抜けてしまい、入庫時は圧縮圧力がほとんどありませんでした。 薄い傷なら修正して使える事もありますが、今回は傷がかなり深かったので交換です。

更に今回はクランクシャフトのサイドベアリングも交換です。 元々ある程度消耗はしていたと思いますが、今回の焼き付きでかなりダメージを与えてしまったようです。

オイルタンクは完全に空っぽです。 こうなるとタンクに補充するだけではダメで、配管やオイルポンプ内にオイルを満たしてやるエア抜きという作業が必要になります。 エア抜きはオイルポンプを外して手動で回転させながら行ないますが、時間もかかるし失敗するとすぐまた焼き付くので神経も遣います。

焼き付きの原因で一番多いのはエンジンオイル切れですが、発生時の状況でダメージが大きく変わります。 エンジン回転が低い時(ゆっくり走ってる時)の発生だとシリンダーとピストン交換ぐらいで直るのですが、高回転で走ってる時に焼きつかせた場合や、オイル切れの状態で何度もエンジンをかけたりするとダメージが大きくなります。 焼き付き初期の段階だと少しエンジンが冷めればまたかかる事も多いのですが、少し走るとまた止まります。 これを繰り返しているとシリンダーやピストンのキズがどんどん増えて、しまいには圧縮が無くなってエンジンがかからなくなります。 オイル切れでエンジンが止まった時は絶対に再始動させないようにしましょう。 そして焼き付いてからタンクにオイルを補充しても手遅れ、これも覚えておきましょう。
費用
項目 | 数量 | 単価(円) | 金額(円) | 消費税 | 区分 |
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シリンダー、ピストン等交換 | 1 | 23,000 | 23,000 | 非課税 | |
クランクベアリング、オイルシール等交換 | 1 | 26,000 | 26,000 | 非課税 | |
オイル補充、エア抜き | 1 | 2,500 | 2,500 | 非課税 |
課税-小計(①) | 0円 |
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消費税(②) | 0円 |
税込み-小計(③) | 0円 |
消費税 | 0円 |
非課税-小計(④) | 51,500円 |
値引き(⑤) | 0円 |
総額(消費税込)(①+②+③+④+⑤) | 51,500円 |
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対象車両情報
作業時間目安
5時間