スズキスカイウェイブシリーズといえば国産ビッグスクーターの中でも人気の車両だ。特徴あるフロントマスクやリア周りのデザインなど、見た目のインパクトも十分強いモデルでもあるが、エンジンのパフォーマンスへ特に拘りを見せている車両だ。
今回試乗したタイプSベーシックは、手元での変速モードなどもついていない一番スタンダードなモデルだが、街乗りやタンデムなどでのエンジンの力強さはさすがといったところ。高速道路でのタンデムでも、車体をラクラクと100km/hオーバーのスピードまでグイグイと引っ張ってくれる。
スクーターに限らず、250ccクラスの車両では高速道路でのタンデム時や強風の中での走行時に力不足を感じることもよくある。
しかしスカイウェイブではそんな状況でも余裕を感じることが出来るのだ。このアドバンテージは本当にありがたい。非力な車両では追い越し車線に入っても後から来る車にヒヤヒヤすることも多いが、これならば安心だ。もちろんそのゆとりによる恩恵は街中でも十分に感じる事が出来る。
また、足周りに関しても非常にしっかりしており、高速コーナーでも安定して旋回をキープできるし、路面の継ぎ目を通過しても不安がなく、積極的な走りを楽しむ事も可能。とにかく走りの性能が充実している印象なのである。
現在各社からは、様々なスクーターが発売されているが、スカイウェイブはデザインや中身を含めてしっかりとキャラクターを打ち出しているといえるだろう。
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