これまで、ヤマハ製逆輸入モデルを扱うプレストコーポレーションから販売されていたビーウィズ125が、モデルチェンジを機に国内向けとして新たに販売が開始された。
実車に相対してまず目を引くのは、その個性的なスタイリングだ。左右非対称ランプユニットと立体感のある車体デザインに、オフロード風ブロックパターンタイヤ、ハンドルのブッシュガードなど、SUVテイストにあふれている。
独立タイプのメーターは、フルデジタル式で、一般的な時計や燃料警告のほかに、オイル交換時期をライダーに知らせるなど、多くの機能が盛り込まれている。シート下トランクは容量約29L、フルフェイスヘルメットを入れても前方に余裕がある広さ。500mlペットボトルが入るフロントポケットやコンビニフックのほか、リアキャリアも標準で装備され、積載力は十分だ。
基本的な車体構成は、同社のシグナスX-SRと共通。高さ780mmのシートは、幅が広めで足着き性はいまひとつだが、走り出せば良好な視界でライダーの安心感は高い。
発進加速は、0↓60km/hが約5秒。街中でストレスを感じることはないだろう。幅広のタイヤとハンドルによって、ハンドリングはとても安定感がある。サスは硬めで路面からの突き上げ感はあるものの、段差に突っ込んでもタイヤが暴れることはない。前後のディスクブレーキがよく効くのも安心材料だ。
遊び心を刺激するSUVテイストと、高い走行性をバランスさせたビーウィズ125は、人はちょっと違ったシティコミューターを求めるユーザーにお薦めの1台なのである。
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