独自のコンセプトと走りの鋭さでファンを魅了してやまないビッグオフブランド。
その究極でもある2メーカーをここでは分析してみたい。ツアラーとしてではなく、スポーツバイクとしての本気がそこからは見えてくるのだ |
発端はダカールラリー
両者の魅力とは? |
BMWとKTMはビッグオフ好きにはたまらないブランド。ブランドアイデンティティをそのまま形にしたような明快さは、バイク好きの心をつかんで離さない。
BMWは舗装路に軸足を置きつつ、悪路の走破性を持たせる、というアプローチが実用的かつ舗装路での走りを爽快にしたGSシリーズ。KTMは舗装路でのコーナリングをうまくまとめながら、やはりダートに行くと隠しきれない天性があふれ出すというオフ色の濃いモデルライン。ある種、ラテン的血の熱さがたまらないのだ。
GSで四半世紀を越すBMW、GSとはまったく違う地平でファンを魅了するKTM。双方のモデルを再確認してみたい。 |
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インジェクションとABS
総合力で舗装路を斬る |
今年モデルチェンジを受けた水冷Vツイン搭載のハイパワーツアラー、990アドベンチャー。ブレンボ、ボッシュ、KTMが作り上げたABSのナチュラルさは絶品。またサス設定を変更し、舗装路での軽快なハンドリングもゲット。 |
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ダカール生まれの
ダカール育ち |
このSはサスペンションストロークを30mm伸ばし、オフロードでの接地性のよさを確保したKTMらしい飛ばし屋(オフで)向けアドベンチャーツアラーだ。パワフルなVツイン、ホワイトパワーのサスなどは共通。ただし、ABSレス。 |
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歴史の長いLC4
搭載のラリーレプリカ |
ちょっとクセのあるスタイルながら、整流効果抜群のカウルと28L入りタンク、パワフルな水冷単気筒エンジンのコンビネーションはビッグシングルという魅力の側面からも評価することができる。伝統的にKTMのサスは見事。 |
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GSの原型への回帰。
キングオブオフローダー |
80年にBMWがGSを出す以前、彼らはISDE(インターナショナル・シックス・デイズ・エンデューロ)などに積極的に参加する熱心なオフロードエンスージアストでもあった。HP2エンデューロはそのコンセプトの復刻版でもあるのだ。 |
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ロードも鋭く
オフでも軽快に |
先代1150GSよりも軽くパワフル。04年のデビュー以来多くのファンを魅了してきた。とくに舗装路の走りは軽快でその大柄な姿からは想像できない鋭さを持つ。いつかはGS、と思わせる実力を備えたビッグオフ界の重鎮だ。 |
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21インチの前輪で
オフの走破性をUP |
水冷DOHC4バルブ単気筒はインジェクションを備え、マイルドな音を奏でるが、高回転までフラットでパワフルな特性がダートでの走りをエキサイティングにしてくれる。安定性の高いシャーシもこのバイクの魅力となっている。 |
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独特のグリップ感で
ダートも軽々こなす |
単気筒エンジン搭載ということで入門用的にとらえる人も多い。が、高い高速巡航性をもち、舗装路からダートまで低く構えた車体と安定したグリップ性能を提供。ビッグオフ初心者からベテランまで大いに満足感を与えてくれる。 |
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