フォルツァ、スカイウェイブとビッグスクーター2機種の
気になる新型の登場を含めビッグスクーターの
春・夏ガイダンスは話題豊富なものになった
ここでは定番人気モデルの詳報はもちろん
都市部でその数を増やし続ける
イタリアンスクーターのテイストも紹介したい |
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AT免許制度開設から1年
2輪イージームーバーが面白い |
今日から日本の南岸に梅雨前線が停滞するまでの期間、気温、湿度ともにバイクにとってベストシーズンを迎えたといってよい。標高の高い高原を抜ける道で吹かれる心地よい風や、海岸線を巡るワインディングロードでの眩しいキラメキ。移動しながら五感の冴えを楽しむ格好の時期なのだ。
そこで気になる新着モデルが出そろったビッグスクーターを連れ立って日帰り250kmのツーリングインプレッションへと出かけたのである。スクーターという語感から「街で便利」というイメージもあるが、今やビッグスクーターは、近距離移動で語れるほど狭い行動半径では収まりきらない。むしろ、大型ツーリングバイク顔負けの積載容量を持ち、快適なウインドプロテクションを持つ長距離移動を快適にこなすクルーザーという資質に、市街地、大都市圏でのイージードライブを加えたATモーターサイクル、という解釈のほうが自然だと考えたからだ。
出かけたのは新型フォルツァ、新型スカイウェイブという気になるニューモデルに加え、ストリート系に人気のマグザムがヤマハ代表として参加。これまでも何度か日帰りツーリング取材に連れ出したことのあるマグザムが、新型2台にまみえてその実力も再検証できた。
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また、ロー&ロング系なジャパニーズスクーターのトレンドに対し、ヨーロッパからはイタリアから定番モデルと新着の2台を連れ出している。1台はベネリ時代からルーフ付スクーターとして注目を集めていたブランドがアディバとして独立、その一便がはやくも国内初登場。ボクたちの目にはピザデリバリー?と写るそのルックスに隠されたアッと驚くGT性に驚くことになる。そしてもう一台は16インチホイールを履くビバリー500。大きなスーパーカブを思わせるルックスは、各部にデザイナーの意志が貫かれている。また、460ccの水冷エンジンは、慣らしを終え、東京に戻るころにはそのパワフルさ、トルクフルさで乗り手を俄然魅了し始める。高速道路の走りっぷりはまさにクルーザーと呼べるもの。また、ポジションも国産モデルにはないアップライトなものである。トランクスペースをシート下とテールボックスに振り分ける柔軟性など、パッケージの妙にも注目したい。
結果的に高速道路やワインディングで見せた「スクーター」の走りは、ファンtoライドを心から満足させてくれた。ビッグスクーターは思いきった遠出も楽々こなすモビリティなのである。 |
HONDA SILVER WING ABS |
走りの三大元素のなかでもとても大切な「止まる」をABSでアシスト |
前後連動で安心な姿勢を保ち、ABSでロックアップフリー |
2輪という不安定な乗り物である以上、スクーターとてブレーキには路面変化や走行状態によって繊細なコントロールを求められるのがやっかいなところ。だが、そのすべてをイージーにする夢のブレーキはいまだ発明されていない。雨、路面の砂、急制動時など、乗り手が冷静な操作を求められる場面ほどクールにコントロールできないのが人間の性。そんなとき頼りになるがABSと前後ブレーキを連動させるシステムを持つCBS。CBSで制動時の姿勢を安定させ、ABSでパニックブレーキ時にもタイヤをロックフリーに。安心感を装備する機種を選びたい。 |
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ホイール内部に見えるのがセンサー。シルバーウイングに搭載されるCBSは前後連動で、どちらのブレーキを使用しても、もう一方へと作用する。 |
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ブレーキディスクの内側に見えるのが、ABSセンサー。ABSはアンチブレーキロックシステムの略で、急制動時のタイヤロックによる転倒を防止。 |
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SILVER WING 600ABS 価格:84万円 |
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SILVER WING 400ABS 価格:73万5000円 |
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