スリム、軽量、コンパクト
運動神経バツグン
バイクの性能を追求するうえで、車体の軽量化やバイクの重心位置から遠くに重たいものを置かないレイアウトをとることといった、大切なエッセンスがいくつかある。もちろん、デュアルパーパスバイクもその例外ではない。
なかでも、ここのセグメントで紹介するフロント21インチ、リヤ18インチというタイヤを履くモデルの多くは、乗り手がオフロードライディングを心底楽しむために、そうした部分を重視して造られたバイクたちが多く存在する。国産メーカーのモデルを集めたら、そのすべてが250クラスに集中した。ビッグバイク全盛の時代にあってオフロード走行を考えたバイクの扱いやすさを集約すると、250クラスのバランスは見逃せない、というのが国内のオフロード事情への答えなのだろう。
120kg前後の車体に30馬力程度のパワーは、ビギナーからベテランまでオフロードを堪能するのに必要にして充分な走りを提供してくれるのである。
写真=松川 忍 |