直営店からの依頼により、タックロールや表皮素材の変更など、カスタムシートの制作も行う。
シート表皮は高精度で作られており、純正のような美しい仕上がりだ。
下取り・買取車両のシートに破れがある場合は即座に交換、張り替えを行う。人気の120機種についてはあらかじめ表皮を作成し、在庫している。それ以外のモデルも合わせると、型数は700機種にも及ぶという。
フロートピンの支柱など、可能なものは極力再生し、リサイクルパーツとしてストックする。
写真左のバタフライバルブには隙間があり、光が漏れている。右側は修理済みで、光は漏れていない。
キャブレターは定期的なオーバーホールが必要なパーツだが、レッドバロンでは摩耗したパーツの修復や再現も可能。例えばバタフライバルブは、協力工場で作成した“元”を使った再生も行っている。
各機種の減衰力データを蓄積しているため、テスターで本来の性能を発揮できるかが確認可能。
一般的な販売店では難しいリアサスのオーバーホールも、レッドバロンでは問題ナシ!
専用工具や設備を整えているため、非分解式サスペンションのオーバーホールも可能。アフターパーツがない希少車でも、安心して乗り続けることができる。
AI調色機も導入しているが、パールやキャンディなどはまだまだ再現が難しいとのこと。
スタッフによる調色とAI調色機を比べると、その差は歴然。同社の高い技術がよく分かる。
純正色の再現には職人技が必要。レッドバロンでは熟練の専属スタッフによって、高いレベルでの調色を可能としている。もちろん、一度再現した調色データは同社で保管し、どんどん蓄積されているのだ。
リアサスペンション
オイルが抜けて減衰力はほぼゼロ……。段差などでは車体が跳ね上がって危険な状態だ。
キャブレター
バタフライバルブに隙間があるなど、絶不調! これではエンジンはまともに吹け上がらない。
ここに並ぶのは、年式もカラーも同じ2台のホーネットだ。間近で見ても、その違いは全く分からない。もしもこれがインターネット上の写真だったら、余計に分からないはず。しかし、これってココ最近の中古車選びそのもの。見た目は綺麗だが、納車されたら絶不調。しかも、今回の不調車はすでにパーツが廃盤になっている箇所が不調の原因になっていて、購入後に修理不可なんてことになりかねないのだ。中古車の購入は販売店選びが重要……あらためて、そう思わせる事案といえよう。