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![]() Tomoya Ishibashi 石橋知也 新車から旧車、はたまたGPレーサーまで車種を問わない豊富な知識を武器に、さまざまな二輪専門誌で執筆するフリーライター。工学的な見地からの記事にも定評がある。 Takeshi Goto 後藤 武 どんなバイクでも豪快に走らせるテクニックに長けたフリーライター。実は飛行機操縦のライセンスも所有している。ここ数年は2ストローク専門誌の編集長も務める。 Shinji Kanno 菅野真司 バイクブロスのオフロード専門誌GARRRRの編集長。現在の愛車はWR250R、エルシノア125と、新車でも旧車でもやっぱりオフ車が好きな『オフの人』。 ![]() Text / Tomoy a Ishibashi エンジン、フレームなどはシリーズで共用するニューミッドコンセプトシリーズのネイキッドは、嫌味のない現代的なスタイリング。
●全長×全幅×全高=2,195×760×1,130mm●排気量669cc
ホンダのニューミッドコンセプトシリーズは足長のクロスオーバーモデルのNC700X、そのローダウン仕様(Sと同じ車高)のNC700X-LD、スクータースタイルのインテグラ、そしてネイキッドのNC700Sがあるけれど、“S”が一番スポーティだ。 “S”で驚くのはバンク中の安定感だ。フルバンクでここまで安心感があるネイキッドやツアラーは珍しい。左右への切り返しや、高速域からの寝せも素直。これらは、低重心設計の恩恵だろう。ハンドリングは自然でニュートラル。 エンジンはローフリクション・低燃費設計で、異例のロングストロークだけれども、これも意外に小気味良く加速し、あっという間にレブリミッター(6500回転)が効いてしまう(あと1000回転は回ってほしい……)。 ロングツーリングには最適なバイク。荷物は重心が低くバランスが良いパニアケースがお薦め。反対にトップケースは重心が高くなる。低重心設計の効果でタンデムがとても楽。極低速のUターンでもグラッとこない。1 〜 2泊程度のタンデムショートツーリングならラゲッジスペース+デイパックで足りてしまう。ETCは当然としてグリップヒーターは欲しい。冬はもちろん、夏の雨のときも効果抜群。ホンダ純正ヒーターなら細身で違和感がなくカッコイイ。 だからコーナリング初期は3000〜4000回転に抑え(1速高いギアを使う)、加速で回転が足りるように乗った方がスムーズで速い。普通ならトラクションが不足するだろうという回転域でもこのエンジンはトラクションが掛かる。低中回転域はツインらしい鼓動感もあるから味気ないエンジンではない。 燃費は高負荷高回転多用でも25km/Lは割らないし、田舎道を流せば30km/L以上、高速道路100km/h巡航なら40km/L近く行く。高速道路はエコラン、田舎道はのんびり、街中はキビキビ、ワインディングロードは攻めるという使い方には最高だ。DCT(デュアルクラッチ)はハンドシフトが使えて楽しいけど、通常のMTでも充分タッチが良いからABSとともに予算次第で選べば良いだろう。 @全長×全幅×全高A排気量B車両重量C最高出力D新車価格E平均中古相場 KAWASAKI ER-6n @2,110×770×1,110mm A649cc B204kg C53kW(72.1ps)/ 8,500rpm
D79万8000円(ブライト参考価格)E59万2000円 SUZUKI SV650S(旧型) @2,045×760×1,060mm A645cc B165kg C51.1kW(70.1ps)/ 9,000rpm
D−E52万1000円 DUCATI Monster 696 @2,100×N/A×1,129mm A696cc B161kg
C58.8kW(81.1ps)/ 9,000rpm D99万8000円E88万2000円 BMW F800R @2,082×905×1,240mm A798cc B199kg
C64kW(87ps)/ 8,000rpm D125万3000円(Hi Line)E113万4000円 |
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