スズキ スカイウェイブ250(CJ45A) 走行中エンスト~始動せず。圧縮不良修理。(WATANABE MOTORS T-BIRDの作業実績 2018/10/05)|バイクの整備・メンテナンス・修理店を探すなら【グーバイク(GooBike)】

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2018/10/05 18:19:24 更新スズキ スカイウェイブ250(CJ45A) 走行中エンスト~始動せず。圧縮不良修理。スズキ スカイウェイブ250 タイプM

作業実施日 2018/10/05

今回は「減速して停車したと同時にエンスト。その後始動不良」の修理の紹介です。 まずはレッカーされてきた車両を点検。 セルを回してみると普段より軽い回り方。全く掛かる気配がありません。 この時考えられるのは「エンジンの圧縮不良」です。 そこで測定工具を使い、圧縮圧力を調べてみました。

値は約6.3kgf/cm2。(規定値は13.0〜17.0kgf/cm2) 一般的に10kgf/cm2近くに無いとエンジンは始動できませんので、今回の不調の原因は「圧縮不良」という事で進めることになりました。 次に「なぜ圧縮不良を起こしているのか?」を調べないといけません。 圧縮不良を起こす原因は、 ・シリンダの摩耗 ・ピストンおよびピストンリングの摩耗 ・ピストンリングの固着 ・バルブの密着不良 ・シリンダヘッドガスケットの不良 などと様々です。 プラグホールから覗いたピストンヘッド部の状態やエンストが起きたシチュエーションから想像して、今回はエンジン内部に堆積したカーボンがバルブに噛みこんだことによる「バルブの密着不良」と判断しました。

本来ならシリンダーヘッドを取りはずして燃焼室のクリーニングとバルブのすり合わせをする事が望ましいのですが、スカイウェイブの走行距離(5万キロ弱)と費用等を考えて今回は「プラグホールからの洗浄」を行いました。

洗浄を実施後、圧縮圧力を測定。 約15.2kgf/cm2との事で正常値になり、エンジンも無事始動完了。 しかしここで修理を終わってはいけません。 原因を解消してあげないと、又同じ症状を繰り返してしまうことになります。 今回の不調は「カーボン噛み込みによる圧縮不良」なのでこの「カーボン堆積」の原因を取り除いてあげる必要があります。 カーボン堆積の原因も多数ありますが、結局「燃焼室の環境が悪い」ことが大きいので、その環境をイメージしながら各所に手を加えていきます。

まずは吸気側の環境を改善していきます。 ここでは空気の導入量を計量する「スロットルボディ」と吸気を清潔に保つ「エアクリーナー」を改善して行きます。

取りはずしたスロットルボディです。 エンジンからの吹き返しのガス等で空気を制御するバタフライバルブが汚れています。 ここが汚れてしまうとバタフライバルブが開いているのにその周りにカーボンが付着しているため、コンピューターが考えている空気量よりも少ない空気しか送られなくなってしまい、結果的に燃焼室内が濃くなってしまいます。 燃焼室内が濃くなるとカーボンも堆積しやすくなるので、今回のようなバルブ噛み込みによる圧縮不良が起きやすくなってしまいます。

特殊な薬品を使いカーボンを溶かしてゆきます。 スロットルボディにはセンサーが多数取り付けられている為、そのセンサーに悪影響を与えないように注意しながら洗浄して行きます。

アイドリングを制御するバルブもこのように汚れています。

ある程度汚れを落とした状態です。 バルブの下部がベストの状態で上部はまだ汚れが残っています。 一番重要なのはこのバルブの端の状態。ここに汚れが溜まると正常な空気量を保てなくなってしまいます。

先程のパーツも綺麗に洗浄。 アイドリングが不安定だったりする場合はこのパーツが汚損・故障している場合も多いです。

洗浄も終わり組みあがりました。 スロットルボディだけでこんなに汚れが取れます。 各センサーのカプラーを組み間違えないように車体に組み付けます。

次にエアクリーナーの交換。 単体で見るとさほど汚れていないように感じますが、並べてみると違いがはっきりとわかります。 吸気系統のチェックと洗浄は以上です。

次に点火系統です。 プラグ自体は別のショップで新品に交換した形跡があるのですが、それと接続されるプラグキャップはこの状態。 恐らくプラグキャップからの漏電の症状がありビニールテープを巻いたようですが、この状態でも結局漏電は起こります。水分が入った場合等はテープの隙間に水が入り込むので余計に悪影響ですので、プラグキャップからの漏電があった場合は交換しましょう。

最後に汚れたエンジンオイルを交換して整備は完了です。 今回は「バルブの噛み込み」の修理でしたが、その原因を解消してあげないと再発する確率が高くなります。 イメージしながら整備をしていくと、新たな発見があって楽しいですよ!

対象車両情報
作業時間目安

1時間30分

作業実績タグ

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