2021/05/08 18:29:58 更新RG125Γガンマ 腰上オーバーホール、ブレーキホース交換、排気デバイス加工、ワンオフサイレンサー製作スズキ RG125ガンマ

冬場に作業したRG125ガンマの腰上オーバーホールなどの作業内容です。 他店で中古で購入し、整備歴が分からない車両ということでお客様のご要望で とりあえずエンジン周りと各部リフレッシュということで入庫しました。 まずは外装を外し、エンジン周りから・・・ 油脂類を抜き、冷却水を抜いてヘッドを取り外し。


一応30年近く経過しているため、部品の供給状況をスズキのパーツリストから必要な部品の在庫確認をしてから作業を開始しました。2ストなので分解自体はとっても簡単。



排気デバイスは噂通りかなりギトギト・・・ シリンダーはボーリングに出そうを思っていましたが、メッキシリンダーのため 消耗が少なくそのまま清掃し、組みます。 排気デバイスはカーボンを落としていきます。



ある程度カーボンを落とし、組み付け作動確認・・・スムーズに動くようになりました! RG125界隈ではこの排気デバイスの未燃焼ガス、カーボンが堆積し動かなくなり、サーボモータ、最悪はCDIを破損してしまう可能性があります。 今回は未燃焼ガスを逃がす穴を増やし、オイルキャッチタンクを取り付けることにしました。


元々はガス抜き穴が上向きについているので効率良く油分などを取り除けるよう出口を下向きに取り付け、キャッチタンクを取り付けました。


空き缶などを取り付ける場合は多いみたいですが、アマゾンで見つけたタンクを加工して取り付けてみました。 ホースはチャンバー近くを通るため耐油、耐熱のものを使用しました。 完成後、慣らしついでに寄ってもらうと面白いくらい取れるようです。 当店でも10㎞ほど試走したときも少し溜まってました。 プラスチック製のためどのぐらい持つのか経過観察中です。


とりあえずエンジン周りが一段落してチャンバー内のカーボン清掃やら塗装をしていくと気になってくるのがサイレンサー・・・あきらかにずっしりと重みを感じる確実にグラスウールに油分が吸われて重くなってる模様。なんと純正サイレンサーはまだ在庫ありでしたが、折角なのでワンオフサイレンサーを製作してもらうことにしました。メリットはグラスウールを交換可能になったこと!今後長く乗っていただくために。 なるべく純正っぽくしてもらいました。


ブレーキホースも劣化してきているためメッシュホースに前後交換。 フロントフォークオイルも交換 スプロケット前後、チェーンも交換し完了です! ご予算に応じてお客様と相談して作業を進めていき、納得のいく仕上がりをなりました! しばらく慣らし運転をお願いしてますので、今後様子を見ながら好調を維持するお手伝いをしていきたいと思います。