本日は乗り心地がどんどん悪くなってきたとお客様からご依頼されたスズキ　レッツ4　の入庫修理です。 聞けばブレーキをした時か路面のうねりがひどいときにガタガタ音がして怖いとの事でした。

とりあえずフロント側をジャッキアップしフロントフォーク本体を前後に動かすように点検します。 物凄いガタです。軽く２〜３センチ位は動いているんじゃないでしょうか？ フロントカバーをはずしステムの様子を見ます。

隙間が開きすぎですね。こうなるとベアリングの状態が怪しいのでハンドルを取り外し、ステムシャフトの取り外しにかかります。

案の定ベアリングの玉が外れた状態でした。玉は無くなったのかと思いましたが車体側に残りがすべてくっついている状態だったので綺麗に洗浄しベアリングガイドに再度取り付けてみます。あまりにもつぶれている様なら要交換になりますが見た目的にも使えそうでしたので。

車体側の受け(レースといわれる部品です)には傷がまったく無かったのですべて再利用とします。 すべてベアリングガイドからはずし洗浄しグリスをたっぷり塗ってから組み付け直します。

ステムの位置が正規の位置になりました。ステムの調整やフロントカバー内部の洗車を行い修理完了とさせていただきました。 今回はかなりの軽症でしたので再利用できましたが、分解してみないとわからないことが多々ありますので症状が出始めたら早めの修理がおすすめですよ。 この度はありがとうございました。