セロー250のエンジン異音修理です。 過去に、タペット調整を何回施しても、少し時間が経過したら音が復活する不具合でした。また走行距離も4.5万キロ越えにて、この際、エンジン上部分解し、点検します。 凄く整備性の良い、当セロー。225も同じです。キャブレーターの脱着以外はかなり簡単です。

クランクシャフト、ベアリング等のガタなし。流石の精度の当エンジンです。

作業していたら、排気は簡単に外れますが、画像にて、吸気バルブが外れていません。と言いますか、外れません。 バルブ頭がロッカーアームバルブスクリユーに叩かれ変形し、ガイドから抜け無く外れない状態です。コレが原因です。

高速リューター＆ダイヤモンドカッターにて、ヘシャげている部分を時間を掛けカットして、吸気バルブを外しました。 カットしたシムみたいな物が、バルブの頭です。タペットスクリューの形に変形しています。 原因は、オイルでしょう。安価な鉱物油を使用する方が単気筒バイクは良いのですが、値段の高い化学合成油を使用されていたととの事で、油膜が切れたのでしょう。

原因が判り、対策が取れたので、部品交換とバルブの摺り合せを。

バルブコンパウンド＆オイル＆空擦りを何工程か繰り返し、綺麗な当りを出します。

ピストンも綺麗に清掃し、ピストンリングを交換し、搭載します。

Yamaha車両はこの部品の劣化にて、調子が悪い場合もあるので、インマニも新品に交換します。

少し、進角をプラスし、トルク感と、アクセルレスポンスを良くしました。 なかなかのトルクが出ますよ！

キャブレーターもついでに分解しました。

完成です！

完全に音が消え、また少しレスポンスも良くなりました。 またこれで、山にアスファルト道に、を走り、気分転換の楽しいSEROW250の復活です。いいバイクです！ はぎはらモーター今年も、店主の頭がボケないように、少し手の込んだ整備や車検点検を実施し、新車＆中古車両販売をメインに、中古車両は適正な整備を実施し、なるべくお得に快適に、オートバイライフを、楽しんで頂けるように発信しています。

※当店は二輪車の近畿運輸局認証工場です。ブレーキ・エンジン等の脱着オーバーホール（分解・清掃点検・交換）作業を施すには、運輸局による認証が必要です。測定機器・経験など認定される場合は国の厳しい基準にて工場が審査されます。分解整備点検は、国の法律（道路運送車両法第80条）にて、認証工場・指定工場にての車両を点検整備することが基本となっております。 はぎはらモーターは、一台一台、中古車もですが、心を込めて点検整備しています。お客様が気持ち良くオートバイライフを送って頂ける様アドバイス等、真摯にお答えしたいと思っております。是非ご用命をお持ちしております。