こちらは修理でお預かりしたホンダDIOです。　 TODAYと同じ空冷4サイクルエンジン搭載のキャブレター仕様モデルです。 持病とも言えるバルブのカーボン噛み込みが原因だと思いますが、エンジンの圧縮感がなく始動しません。

実はこのDIO、半年前にも同じ症状で入庫しています。 頻繁に発生する場合はシリンダーヘッドを分解して吸排気バルブの分解清掃を行なうのですが、時間とコストがかかるため今回もまずは応急処置的な方法から試す事にしました。燃焼室にカーボンクリーナーを注入し、溶解するまで暫く置いておきます。

その間にエアクリーナーエレメントなどを点検します。

そして数分後、何度かキックスターターを踏むと無事エンジンが始動しました。

マフラー出口に手をかざすと排出するカーボンで真っ黒になります。

最後にエンジンオイル交換です。 ドレンボルトから排出された真っ黒のオイル、本来の容量は700ｃｃですが・・・

出てきたのは100ｃｃぐらいかな。 今回のエンストが無ければオイル切れによる焼き付きが先に発生していたかもしれません。 シリンダーヘッドのオーバーホールなら少々部品交換してもせいぜい２万円程度ですが、焼き付きとなると状況によってはその3〜4倍の費用がかかります。

作業時間及び修理費用は、機種・車両の状態により変動します。 また、作業の混雑状況や部品在庫の有無によっては数日お預かりとなる場合がございます。 あくまで目安としてご参照ください。