バイク用バッテリーのおすすめ商品10選!種類や選び方のポイントも解説
バイクのバッテリーはエンジンを始動させるほか、ライトやメーターなどの電装品を動かす際にも必要なパーツです。主流はメンテナンスフリー型の鉛バッテリーですが、最近ではリチウムイオンバッテリーも登場しています。
この記事では、バイク用バッテリーのおすすめ商品を10点紹介します。また、バッテリーの種類や選び方も詳しく解説するので、参考にしてみてください。
バイク用バッテリーの種類4つ
バイク用バッテリーは、大きく次の4種類に分かれます。
それぞれ内部で使用される素材や性能が異なるため、特徴を把握しておきましょう。
リチウムイオンバッテリー
リチウムイオンバッテリーは、近年になって登場したタイプのバッテリーで、まだ少数派です。鉛を使っていないため従来のものよりも軽く、鉛バッテリーの約1/3の重さとなっています。自然放電が少なく、半年から1年放置したあとでも始動できる性能を持ちます。
一方で、他のバッテリーと比べると、価格は高い傾向にあります。専用の充電器を使用しないと発火や不具合が発生するおそれがある点も、注意が必要です。
メンテナンスフリー型バッテリー
メンテナンスフリー型バッテリーはVRLA(制御弁式)とも呼ばれ、現在主流のバッテリーとなっています。
内部で発生したガスを極板で吸収して元に戻すことで、バッテリー液の減少を抑えています。液面の点検や補水を行なう必要がほとんどないのは、大きなポイントといえるでしょう。
ただし、開放型と比べると価格が高く、リチウムイオンバッテリーと同様に専用の充電器が必要です。
開放型バッテリー
開放型バッテリーはかつて主流だったものですが、現在では古い車種以外で使われることはほとんどありません。開放型バッテリーは、内部で発生したガスが排気口から排出されてバッテリー液が徐々に減るため、液面点検や補水が必要です。
電圧は12V・6Vの2つがあり、古い車種には6Vが使われていることがあります。6Vと12Vには互換性がないため、使用時には間違えないように注意しましょう。
ゲルバッテリー
ゲルバッテリーは、メンテナンスフリー型バッテリーの一種で、電解液をゲル状にしたものです。
サルフェーション(バッテリーの劣化現象)が発生しにくく、ゲル液にしたことで寿命を長くすることに成功しました。横に倒して使えるのもメリットで、万が一破損した場合でも飛散を最小限に抑えられます。
バイクバッテリーのおすすめ商品10選

バイクバッテリーのおすすめ商品を10点紹介します。
テックメイト バイク用全自動充電器 国内正規品TM-447
TM-447は、テックメイトの鉛バッテリー充電器で、12Vのバッテリーに対応しています。電圧降下を観察し、バッテリーの状態を診断する機能がある優れものです。さらに、マイクロプロセッサーにより、段階充電プログラムで充電されるため、バッテリーを痛めず適切な状態を保ちます。
バッテリーの劣化につながるサルフェーションの溶解機能もあり、劣化したバッテリーを復活できます。さらに、屋外での使用時でも安心な生活防水機能付きです。2.5~50Ahに対応していることから、容量が許せば軽自動車のバッテリーにも使用可能です。
種類(タイプ) | 鉛バッテリー対応充電器 |
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電圧(V) | 12V対応 |
サイズ | 55×168×45mm |
容量 | 2.5~50Ah |
重量 | 0.23kg |
付属品 | 車両側ケーブル、ワニ口ケーブル |
販売メーカー・ブランド | テックメイト |
価格(目安) | 7,000~2万円 |
TAIWAN YUASA YTX4L-BS
YTX4L-BSは、TAIWAN YUASAの12Vメンテナンスフリー型バッテリーです。ガラス繊維を重ねて接着成形したガラスマットで保護されているため、電解液が漏れにくくなっています。
ガラスマットは、耐酸性、薬剤耐性、電解液、絶縁性の透過性に優れており、ショートを防ぎます。低温時のエンジン始動性も高く、空気を放出する通気孔の設置によって、電解液の補充が簡単にできるのも特徴です。
種類(タイプ) | メンテナンスフリー型バッテリー |
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電圧(V) | 12V |
サイズ | 85×70×113mm |
容量 | 3.0Ah |
重量 | 1.4kg |
付属品 | 取付金具一式 |
販売メーカー・ブランド | TAIWAN YUASA |
価格(目安) | 2,000~7,000円 |
Long WP20-12
WP20-12は、Longの12Vメンテナンスフリー型バッテリーです。Longは、日本ではあまりなじみのないメーカーかもしれませんが、スクーター大国の台湾で20年以上の実績を持っています。ISO9001(国際品質規格)を取得しているほか、不良率0.01%と信頼性が高いメーカーです。6ヵ月保証も付いているため、安心して購入できるでしょう。
WP20-12は20Ahと大容量でありながら、価格の目安は6,000~1万円とコストパフォーマンスに優れています。
種類(タイプ) | メンテナンスフリー型バッテリー |
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電圧(V) | 12V |
サイズ | 181×76×167mm |
容量 | 20Ah |
重量 | 6.24kg |
付属品 | ボルトナット |
販売メーカー・ブランド | Long |
価格(目安) | 6,000~1万円 |
GSユアサ YT4L-BS シールド型 バイク用バッテリー
YT4L-BSは、GSユアサの12Vメンテナンスフリー型バッテリーです。微細マットセパレーターが電解液を保持しているため、液漏れの心配がほとんどありません。また、極板には高性能カルシウム合金を使用しており、自己放電が少ないのが特徴です。
電気抵抗が低い微細マットセパレーターと高性能の合金極版が、長期放置後や低温時のエンジン始動性の高さを生んでいます。12ヵ月または2万kmまでは保証が付いているのも、安心材料の一つです。
種類(タイプ) | メンテナンスフリー型バッテリー |
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電圧(V) | 12V |
サイズ | 86×71×114mm |
容量 | 3.0Ah |
重量 | 1.2kg |
付属品 | - |
販売メーカー・ブランド | GSユアサ |
価格(目安) | 2,500~5,500円 |
デイトナ バイク用バッテリー充電器 95027
95027は、デイトナのバイク用バッテリー充電器です。12Vの鉛バッテリーで、2.3~28Ahのバッテリーが充電可能です。5段階で充電するためバッテリーに優しく、LEDで充電の状態を確認できます。バッテリー劣化の原因となるサルフェーションの除去機能や、自動で充電を止める機能も付いています。
車体接続ハーネスをバッテリーに接続しておけば、カプラー同士をつなぐだけですぐに充電でき、長期保管時に便利です。IP65相当の防塵防滴性能を備えているため、屋外でも安心して使えるでしょう。
種類(タイプ) | 鉛バッテリー対応充電器 |
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電圧(V) | 12V対応 |
サイズ | 167×73×48mm |
容量 | 2.3~28Ah |
重量 | 0.335kg |
付属品 | 車体接続コード、クランプ接続コード |
販売メーカー・ブランド | デイトナ |
価格(目安) | 5,000~7,000円 |
スーパーナット 65989-97S
65989-97Sは、スーパーナットの12Vメンテナンスフリー型バッテリーで、ハーレー専用の互換品です。
端子の金属には特殊合金を使用しているため、ハーレーの振動でも折損しにくくなっています。また、ケースも振動に耐えられるように耐久性の高い素材を使用しているのが特徴です。鉛や極板は専用設計で、大排気量のハーレーに必要な強い始動力を発揮します。
種類(タイプ) | メンテナンスフリー型バッテリー |
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電圧(V) | 12V |
サイズ | 176×87×153mm |
容量 | 18Ah |
重量 | 6.28kg |
付属品 | ボルトナット |
販売メーカー・ブランド | スーパーナット |
価格(目安) | 8,500~2万円 |
NBSジャパン CTZ-7S
CTZ-7Sは、NBSジャパンの12Vメンテナンスフリー型バッテリーです。YTZ-7S、GT6-3、FTZ-7S、TTZ7などと互換性があります。ISO9001やPL保険を取得するなどの品質保証をクリアしていることに加え、走行距離無制限で1年間の保証もあります。
価格の目安が1,600~3,300円と、コストパフォーマンスに優れているのも特徴です。
種類(タイプ) | メンテナンスフリー型バッテリー |
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電圧(V) | 12V |
サイズ | 107×113×69mm |
容量 | 6Ah |
重量 | 2.1kg |
付属品 | - |
販売メーカー・ブランド | NBSジャパン |
価格(目安) | 1,600~3,300円 |
AZ シールド型 バイク用バッテリー ITZ7S-FP
リチウムイオンバッテリーであるITZ7S-FPは、鉛バッテリーの約1/3の重さで、約1.5倍の始動性能を持っています。鉛バッテリーのように水素が発生しないため、発火や爆発の危険性がありません。
ITZ7S-FPは、バッテリーマネジメントシステムを搭載しており、寿命が鉛バッテリーの4倍です。低温始動性に優れるほか、LEDインジケーターでバッテリーの状態をすぐに確認できます。12ヵ月または2万kmの保証が付いているのも、大きなメリットです。
種類(タイプ) | リチウムイオンバッテリー |
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電圧(V) | 12V |
サイズ | 85×70×113mm |
容量 | 28.8Wh |
重量 | 0.6kg |
付属品 | - |
販売メーカー・ブランド | AZ |
価格(目安) | 1万4,000~2万円 |
TAIWAN YUASA 12V高品質シールド・バイク用バッテリー TTZ10S
TTZ10Sは、TAIWAN YUASAの12Vメンテナンスフリー型バッテリーで、液漏れを防ぐ構造になっています。TAIWAN YUASAは台湾ヤマハでも採用されており、品質の高さが魅力です。国内メーカー品と比べて安価で、コストパフォーマンスにも優れています。
種類(タイプ) | メンテナンスフリー型バッテリー |
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電圧(V) | 12V |
サイズ | 93×87×150mm |
容量 | 8.6Ah |
重量 | 3kg |
付属品 | - |
販売メーカー・ブランド | TAIWAN YUASA |
価格(目安) | 5,000~8,500円 |
ボッシュ RBTX12-N
RBTX12-Nは12Vメンテナンスフリー型バッテリーで、自己放電を抑えることにより、優れた回復力や始動性能を実現しています。液漏れを抑えた構造になっているため、傾きやすいバイクでも安全です。12ヵ月または2万kmの保証もあり、安心して購入できるバッテリーといえるでしょう。
種類(タイプ) | メンテナンスフリー型バッテリー |
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電圧(V) | 12V |
サイズ | 150×87×130mm |
容量 | 10Ah |
重量 | 3.95kg |
付属品 | ボルトナット |
販売メーカー・ブランド | ボッシュ |
価格(目安) | 8,000~1万6,000円 |
これまで紹介したバッテリーの種類などを表にまとめたので、選ぶ際の参考にしてください。
種類(タイプ) | 電圧(V) | サイズ | 容量 | 重量 | 付属品 | 販売メーカー ブランド |
価格 | |
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テックメイト バイク用全自動充電器 国内正規品TM-447 | 充電器 | 12V | 55×168×45mm | 2.5~50Ah | 0.23kg | 車両側ケーブル、 ワニ口ケーブル |
テックメイト | 7,000~2万円 |
TAIWAN YUASA YTX4L-BS | メンテナンスフリー型 | 12V | 85×70×113mm | 3.0Ah | 1.4kg | 取付金具一式 | TAIWAN YUASA | 2,000~7,000円 |
Long WP20-12 | メンテナンスフリー型 | 12V | 181×76×167mm | 20Ah | 6.24kg | ボルトナット | Long | 6,000~1万円 |
GSユアサ YT4L-BS シールド型 バイク用バッテリー | メンテナンスフリー型 | 12V | 86×71×114mm | 3.0Ah | 1.2kg | - | GSユアサ | 2,500~5,500円 |
デイトナ バイク用バッテリー充電器 95027 | 充電器 | 12V | 167×73×48mm | 2.3~28Ah | 0.335kg | 車体接続コード、 クランプ接続コード |
デイトナ | 5,000~7,000円 |
スーパーナット 65989-97S | メンテナンスフリー型 | 12V | 176×87×153mm | 18Ah | 6.28kg | ボルトナット | スーパーナット | 8,500~2万円 |
NBSジャパン CTZ-7S | メンテナンスフリー型 | 12V | 107×113×69mm | 6Ah | 2.1kg | - | NBSジャパン | 1,600~3,300円 |
AZ シールド型 バイク用バッテリー ITZ7S-FP | リチウムイオン | 12V | 85×70×113mm | 28.8Wh | 0.6kg | - | AZ | 1万4,000~2万円 |
TAIWAN YUASA 12V高品質シールド・バイク用バッテリー TTZ10S | メンテナンスフリー型 | 12V | 93×87×150mm | 8.6Ah | 3kg | - | TAIWAN YUASA | 5,000~8,500円 |
ボッシュ RBTX12-N | メンテナンスフリー型 | 12V | 150×87×130mm | 10Ah | 3.95kg | ボルトナット | ボッシュ | 8,000~1万6,000円 |
バイク用バッテリーの選び方
バイク用バッテリーを選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。種類や電圧によっては合わないものもあるため、以下のポイントを参考にして適切なバッテリーを探してみてください。
電圧で選ぶ
バイク用のバッテリーを選ぶ際は、最初に電圧をチェックするのがポイントです。なぜなら、電圧がバイクに適合していないと使えないからです。
電圧の主流は12Vですが、車種によっては24Vや6Vの場合もあります。適合しない電圧を使用すると不具合の原因になるおそれがあるため、間違えないようにしてください。
種類で選ぶ
バイク用バッテリーは、種類を基準にして選ぶのも一つの方法です。とはいえ、種類が同じでも大きさや性能などが異なるため、バッテリーに記載されている型番を確認しましょう。
型番は「YTX7L-BS」といった形式で記載されており、確認すれば性能などの詳細がわかります。型番の見方は、以下の記事を参考にしてください。
バイクバッテリーの交換時期や交換方法、寿命を延ばす方法まで徹底解説!
値段で選ぶ
バッテリーは、国産と外国産で価格が変わる場合があります。外国産は安価なものも多いですが、なかには劣化したバッテリーを復活させた「再精錬バッテリー」があるため、注意が必要です。
再精錬バッテリーは一般的なバッテリーと比べると、寿命が短くなりがちです。安価なバッテリーは不良品である確率も高いため、あまりにも安価なものは選ばないようにしましょう。
メーカーで選ぶ
「GSユアサ」や「古河バッテリー」など、国産のバッテリーメーカーは純正品にも採用されており、高い信頼性を持ちます。価格は高くなるものの高品質のため、安心して使用したい方に適しています。
「費用を抑えつつ、ある程度の品質も確保したい」という場合は、外国産の「TAIWAN YUASA」がおすすめです。国産品と比べると当たり外れはありますが「品質と価格のバランスがとれている」と評判のメーカーです。
まとめ
バイクのバッテリーは、エンジンを始動させるなどの重要な役割を持っています。主流はメンテナンスフリー型バッテリーですが、最近ではリチウムイオンバッテリーも登場しており、性能が大幅に向上しています。
バッテリーは価格だけで選ぶと、不良品だったり寿命が短かったりと損をすることになりかねません。品質と価格のバランスをとりながら、最適なバッテリーを選びましょう。
本記事は、2022年4月28日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。