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クラッチフルードの交換時期は?交換方法や漏れの原因&対処法を解説

クラッチフルードは、エンジンオイルほど頻繁な交換は必要ありません。そのため、交換を忘れて走行を続けてしまうことが多く、ギアチェンジ時に不調を起こしてしまうケースがあります。

そこでこの記事では、クラッチフルードの交換時期や交換方法、漏れた際の対処方法について解説していきます。

クラッチフルードの交換時期は?

まずは、クラッチフルードの役割や正しい交換時期を知っておきましょう。

そもそもクラッチフルードとは?交換が必要?

クラッチフルードはクラッチオイルとも呼ばれ、ギアチェンジの際に動力をスムーズに伝える潤滑油の役割を持ちます。クラッチフルードの交換を怠ったまま走行を続けていると、走行性の低下やパーツの劣化を招くため注意してください。具体的には、以下のような症状が見られる可能性があります。

滑らかなギアチェンジができなくなる

クラッチフルードの経年劣化により、エア噛みが起こりやすくなります。ギアチェンジの動作が安定しにくく、走行性や快適性が損なわれます。

サビによるオイル漏れ

クラッチフルード内の水分比が高くなると、サビの発生によりパーツの腐食が進み、オイル漏れが起こることもあるため注意してください。

クラッチフルードの交換時期

クラッチフルードの交換時期は、最後に交換したタイミングから数えて「5年経過後」もしくは「50,000km走行後」が目安になります。使用せず保管したままのバイクでも、クラッチフルードが古くなっている場合は交換することを推奨します。中古車などでクラッチフルードのメンテナンス状況が判断できない場合、以下を参考にメンテナンスしていきましょう。

クラッチフルードの色

新品のクラッチフルードは無色または黄色なのに対し、劣化が進むと茶色、赤茶色、黒色などの色に変色します。走行距離や交換時期が分からない場合の目安にしましょう。

CB1000SF クラッチフルード交換

出典:CB1000SF クラッチフルード交換 千葉県柏市 ナガツマ千葉柏店

ギアチェンジの際のレスポンス

ギアチェンジのレスポンスに違和感があれば、クラッチフルードを交換してみることがおすすめです。特に、スポーツ走行をするバイクの場合、交換から1年で変色が見られることもあります。クラッチフルードの劣化は走行環境や保管環境によっても異なるため、定期的な点検を心がけましょう。

クラッチフルードの交換方法

クラッチフルードの交換方法

クラッチフルードの交換方法は、以下のとおりです。

  1. クラッチレリーズのニップルカバーを取り外す
  2. メガネレンチ、ビニールホースをセットする
  3. リザーバータンク内のブレーキフルードをスポイトなどで取り除く
  4. クラッチレバーを握り、メガネレンチを反時計回りに緩めてブレーキフルードを出す
  5. オイルの色が透明に変わったことを確認し、リザーバータンクに新しいクラッチフルードを補充して、交換完了
  6. エアーチェックで空気が出る場合は、再度クラッチフルードを交換する

急いでクラッチフルードを交換すると空気が混入しやすいため、ゆっくりエア抜き作業をおこなうことが大切です。クラッチレバーを握る際は少しずつテンションをかけ、遊び分まで握ることで空気の混入を防ぎやすくなります。

クラッチフルード交換の作業実績一覧はこちら

クラッチフルードの漏れの原因&対処法

クラッチフルードが漏れる場合は、原因に合わせた対処法でメンテナンスをおこないましょう。

クラッチフルードの漏れの原因

クラッチフルードが漏れる主な原因は、以下の3つです。

バンジョーボルトの不良

油圧クラッチなどを固定しているバンジョーボルトは、フルードの通り穴が開いています。交換時などに強いトルクで締めてしまっていると、ネジ部分が破損してクラッチフルード漏れの原因となります。
また、トルクの締めが緩すぎる場合、走行中の振動や、立ちごけなどでボルトが緩み、クラッチフルードが漏れてしまう場合もあるため注意が必要です。

マスターシリンダーの劣化

マスターシリンダー内のシールが劣化していると、クラッチフルードの漏れが発生します。長年の使用でシールが痩せてきている場合も漏れの原因となるため、規定の交換時期を守るようにしましょう。

クラッチレリーズからのフルード漏れ

クラッチレリーズはエンジン下部周辺にあり、クラッチフルードの漏れに気が付きにくいため注意してください。クラッチレリーズ内のカップやシール類が原因でクラッチフルード漏れが起きることもあります。

クラッチフルードの漏れの対処法

クラッチフルード漏れの対処方法は、フルード漏れを起こしている箇所によって異なります。バンジョーボルトの破損が原因の場合はボルト交換、マスターシリンダー内またはクラッチレリーズ内のシール類が原因の場合は各消耗パーツの交換で修理が可能です。

クラッチフルードは入れすぎることでも漏れに繋がるため、自分で交換をおこなう際は規定量を確認しながら実施することが大切です。

まとめ

  • クラッチフルードの交換時期は「5年経過後」または「50,000km走行後」を目安にする
  • クラッチフルードの交換時期が不明な場合は、「変色」や「ギアチェンジの違和感」を目安にする
  • クラッチフルード交換時はエア抜きをおこなう
  • クラッチフルード漏れの原因・対処方法は、漏れが発生している箇所によって異なる

本記事は、2020年3月27日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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