バイクのエンジンオイルで乗り心地を良くすることは可能なのか?
「エンジンオイルなんてどれも同じ」と思うかもしれませんが、エンジンオイルは「バイクの血液」ともいわれる重要な部分です。そのため、高性能オイルに交換するだけで乗り心地を良くすることもできます。
ここでは、高性能オイルがもたらす効果や、乗り心地が変る理由についてご紹介します。
高性能オイルへの変更で得られる効果
今までよりも性能の良いエンジンオイルに変更すると、多くの場合はエンジンオイルの抵抗が減り、エンジンの吹け上がりが良くなったと感じられます。
一般的に、ランクが高いといわれるエンジンオイルは「100%化学合成」と「エステル」で、不純物が少なく純度が高いのが特徴です。つまり、エンジンにかかる負担が少ない分、乗り心地が良くなるといえます。一方、エンジンオイルの主流となっている鉱物油は原油を蒸留して精製されるため、耐熱性や酸化に弱いという特徴があります。そのため、化学合成油と違いエンジンの始動性や燃費、維持などは劣りますが、早めに交換していれば特に問題はありません。
元のオイル次第では同性能オイルへの交換でも効果あり

乗り心地が良くなるのは、なにも高性能オイルに限ったことではありません。普段使っているオイルが純正で指定されているもの、もしくはそれ以上のものであれば、同性能オイルへの交換でも乗り心地が改善される場合があります。
なぜなら、エンジンオイルを交換すると古いオイルと一緒に汚れも落ち、自ずと抵抗が減るからです。
これにより、エンジンの振動が減ったりエンジンの回りが良くなったりして、乗り心地が良く感じられます。
また、バイクのオイル交換について気になる人は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
必ずしも高性能オイルである必要はない
バイクやエンジンの種類によっては、高性能オイルを使わない方が良いという場合もあります。例えば、古いバイクはエンジンの設計も古く、高性能オイルに含まれる成分がオイルシールなどを傷つけてしまう可能性があります。
また、シリンダー内のクリアランスも甘さがあるため、指定より少し硬めのオイルを使用するのが一般的です。
まとめ
本記事は、2019年8月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。