タイヤメーカーで走りが変わる?バイクタイヤの選び方
あなたのバイクは、どのメーカーのタイヤを装着していますか?「あまり気にしたことがない」という方も多いかもしれません。
タイヤは、路面とバイクとを結ぶ唯一のパーツです。タイヤを変えただけで、バイクの性格はガラッと変わります。どんなバイクもタイヤ次第といっても過言ではありません。
そこで今回は、メーカーごとの特徴やタイヤの種類についてご紹介します。
メーカーごとに異なるタイヤ規格
ご存じの方も多いと思いますが、タイヤの側面にはサイズの表記が刻まれています。専門用語で「メトリック表記」といいますが、例えば180/55R17などの表記がこれにあたります。
そして、たいていのバイクは標準よりワンサイズ大きい、または小さいタイヤを履くことができます。バイクメーカーがタイヤの干渉を避けるために少し余裕を持たせて設計しているからです。
なぜ規格でサイズが決まっているのに余裕を持たせているかというと、「メトリック表記上は同サイズであっても、メーカーによって実寸のタイヤサイズは違うから」です。例え同じサイズ表記でも、メーカーによって平気で5mm以上幅が違うこともあります。
ラジアルタイヤとは?どんなバイクにおすすめ?
タイヤを選ぶ際に聞く「バイアス」と「ラジアル」というのは、カーカスというゴムの練りこまれたワイヤーの組み方の違いを表しています。
ラジアルは、回転方向に対し垂直に組まれたカーカスの上に、さらに左右斜め方向のカーカスを重ね合わせた構造をしています。バイアスタイヤよりもカーカスの構造がより強固で、タイヤの剛性が高いことが特徴です。
その他の特徴としては、
などが挙げられます。バイアスタイヤよりも優れた点が多いため、近年ではラジアルタイヤが主流になっています。
バイアスタイヤとは?どんなバイクにおすすめ?
バイアスタイヤは、カーカスを左右斜め方向に重ね合わせた構造をしています。ラジアルのように垂直方向のカーカスは存在しません。歴史的にはバイアスのほうがラジアルよりも古く、ラジアルはバイアスを進化させたタイヤと言えます。
基本的に性能ではラジアルに劣りますが、タフでしなやかな利点からオフロード車や実用車には今でも採用されている例があります。
おすすめタイヤメーカー3選
ブリヂストン
タイヤといえばブリヂストンを思い浮かべる人も多く、世界に誇る日本のブランドです。ロングライフのツーリングタイヤからハイグリップなスポーツタイヤまで幅広くラインナップされています。
タイヤのキャラクターとしては、コンパウンド(ゴムの柔らかさ)を重視しタイヤの剛性が高い設計が特徴です。
ピレリ
イタリアのタイヤメーカーであるピレリは、レースの世界で常にトップクラスの実力を持ったタイヤを製造しています。そのため、レーシングなイメージを強く持っている人も多いでしょう。
オンロード・オフロード問わずレーシングタイヤを作り続け、レースで培われたテクノロジーは惜しみなく市販タイヤにフィードバックされています。
タイヤのキャラクターとしては、剛性を下げてタイヤを潰しグリップを稼ぐような設計が特徴です。
ミシュラン
フランスのタイヤメーカーミシュランは、独自の構造を最適化した優れたタイヤ作りを実現しているメーカーです。サーキットユースから通勤通学用のタイヤまで幅広くラインナップしており、あなたの用途に合ったタイヤを見つけることが可能でしょう。
タイヤのキャラクターとしては、タイヤもサスペンションの一部という考えで軽量、しなやかな設計をしていることが特徴です。
まとめ
本記事は、2019年5月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。