バイクチェーンの寿命は走行距離で判断!日頃のメンテも忘れずに
バイクチェーンには寿命があり、一定の走行距離を超えると、劣化による異音などの症状が出てきます。バイクチェーンは消耗品であるため定期的な点検を心がけ、摩耗や劣化による事故を未然に防いでいきましょう。
ここでは、バイクチェーンの寿命につながる走行距離(目安)や適正なチェーンの選び方、チェーン寿命を延ばす方法について紹介します。自分のバイクチェーンの状態を確認し、必要に応じて新品への交換を検討しましょう。
バイクチェーンの寿命はどのくらい?
バイクチェーンの寿命は走行距離10,000km~30,000kmを目安に判断できます。ただし、軽量で安価なノンシールチェーンの場合、走行距離10,000km未満で交換時期が訪れるケースもあります。
また、バッテリー液などがチェーンに付着すると、腐食が進んで寿命が縮まる原因となります。使用しているチェーンの耐久度やバイクの状態によってチェーンの劣化具合は異なるため、走行距離と併せて日常的に点検するよう心がけましょう。チェーンはタンクやタイヤと違い、のぞき込まないと目視確認できないことから、バイクチェーンの劣化を見落としてしまわないよう注意してください。
バイクに見合ったチェーンと交換しよう

バイクによって適正なチェーンは異なります。現在使用しているチェーンや整備マニュアルから、適正なチェーンサイズを確認しましょう。
また、チェーンは大きく分けて「ストリート用チェーン」と「レース用チェーン」に分かれています。ストリート用チェーンは公道走行を目的としているため耐久度に優れ、レース用チェーンはロードレースやエンデューロなどの競技バイクに使用され、軽量性に優れている点が特徴です。
車種や用途に応じてチェーンを選ぶ際は、「シールチェーン」と「ノンシールチェーン」の違いについても確認しておきましょう。
シールチェーン
シールチェーンとは、チェーン内の「ピン」から「ブシュ」間にグリスを注入し、シールで栓をしているチェーンをいいます。ピンの摩耗を防止しやすく、長寿命を実現させている点が特徴です。
ノンシールチェーン
ノンシールチェーンとはシール注入がないチェーンをいい、軽さや価格面に優れている点が特徴です。オフロードなどの競技用バイクにはノンシールチェーンのレース用チェーンが多く採用されています。
チェーンとともに交換したい部品は「スプロケット」
チェーン交換をしても異音が直らないなどの症状があれば、前後いずれか、または両方のスプロケットに原因がある可能性があります。スプロケットはチェーン駆動の歯車でチェーンと密接しているため、チェーンが寿命を迎えているならスプロケットの摩耗も進んでいると判断できます。
スプロケットの摩耗が激しくなると、新品のチェーンに交換しても改善は見込めません。チェーンとスプロケットの交換を別々にしてしまうと工賃も倍かかってしまうため、チェーンを交換する際は同時にスプロケットの交換も行うよう心がけましょう。
まとめ
本記事は、2019年3月26日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。