バイクのヘッドライトをLED化するコストや手順、HIDとの違いをご紹介!

バイクのヘッドライトは日々進化しており、ハロゲンバルブからHID、LEDへと新しいバルブが登場しています。HIDやLEDはハロゲンバルブに比べて明るく、特にLEDは省電力化も同時に行える優れものです。
ここでは、「ヘッドライトをLED化するコストや手順、HIDとの違い」について解説します。

バイクのヘッドライトのLEDとHIDはどう違う?

バイクのヘッドライトを純正のハロゲンから交換する場合、HIDとLEDの2つの選択肢があります。結論からお伝えするとLEDのほうがおすすめですが、人によってはHIDのほうが優れていると感じる場合もあります。
それぞれどのような特徴があるのか、以下で確認していきましょう。

LEDの特徴

消費電力が少ない

ものにもよりますが、HIDの半分以下のアンペア数しか要求しない製品もあるほどです。消費電力が少ないことはバッテリーの保護に繋がります。

発熱量が少ない

消費電力が少ないので発熱量も少なく、ライトユニットに熱でダメージを与えにくいです。

取り付けが簡単で省スペース

HIDにはバラストと呼ばれる直流を交流に変換するためのパーツが必要ですが、LEDにはそれがありません。基本的には既存のバルブと差し替えるだけでいいので取り付けは圧倒的に簡単です。また、バラストがない分、省スペースでの取り付けが可能となります。

明るさは少しHIDに劣るが…

明るさに関しては残念ながらHIDに一歩劣るとされています。ただ、LEDは時代とともに進歩していますので、HIDと同等、もしくは上回るのは時間の問題でしょう。

光の色

LEDの光は純白に近い発光色です。HIDは若干青みがかった発光色ですが、どちらがいいかは個人の好みによるところでしょう。

ライトの立ち上がり

ライトの立ち上がりとは、電源が入ってから発光が完全に安定するまでの時間を指します。LEDは非常に反応速度が速いため、一瞬で立ち上がります。

HIDの特徴

消費電力が多い

HIDは純正のハロゲンバルブと比べても、多くの電力を消費します。バッテリー上がりの原因になるため、選ぶ際はW数が純正以上にならないよう注意してください。

発熱量が多い

消費電力が多いので発熱量も多く、ライトユニットに熱でダメージを与える可能性があります。

取り付けの手間がかかりスペースを取る

HIDにはバラストと呼ばれる直流を交流に変換するためのパーツが必要です。また、イグナイターといってV数を昇圧させる装置も必要になります。接続する作業が手間になることに加え、これらを収納するためのスペースを取るのは大きなデメリットです。

明るさはHIDが優れる

LEDに劣るポイントの多いHIDですが、ライトにとって最も重要な「明るさ」に関してはHIDに軍配が上がります。

光の色

一般的にはLEDに比べると青みがかった発光色が特徴とされていますが、HIDはケルビン数によって発光色が異なります。ケルビン(k)とは色温度のことを意味しており、3,000kはフォグランプのようなイエロー、8,000kは薄く青みがかかったホワイトのような発光色となります。

ライトの立ち上がり

HIDはライトが立ち上がるまでに少し時間がかかります。とはいえ、数秒すれば安定するため、大きな問題にはならないでしょう。

このように、それぞれ一長一短がありますが、総合的に考えるとLEDのほうがメリットは多く、おすすめです。特にバイクでは省電力、低発熱、省スペースであることは非常に重要なポイントです。

バイクのヘッドライトをLED化するにはいくらかかる?

バイクのヘッドライトをLED化するにはいくらかかる?

バイクのヘッドライトをLED化したい場合、コストはいくらかかるのでしょうか?セルフで取り付ける場合とショップに任せた場合をそれぞれご紹介します。

セルフで取り付ける場合の費用

セルフで取り付ける場合は、LEDヘッドライトの本体代金のみ費用がかかります。LEDヘッドライトの値段はメーカーによって大きく差がありますが、大体1,500~15,000円以上が目安となります。
信頼あるメーカーの製品であるに越したことはありませんが、そうすると値段が高くなります。安いLEDヘッドライトを選ぶ場合は、多くのレビューがついていてなおかつ高評価の商品を選ぶと安心です。
注意点として、直流交流兼用のLEDバルブを選ぶようにするといいでしょう。バイクによっては交流のものもありますが、LEDが直流専用だと取り付けても機能しません。兼用であれば交流直流、どちらのバイクにも使用可能です。

ショップに任せる場合の費用

ショップに任せる場合は上記のLEDバルブ本体の値段に加え、別途工賃が発生します。工賃は車種によっても違いますが、相場は以下の通りです(税抜き表記)。

  • ネイキッドなど=6,000円
  • スクーター(1眼タイプ)14,000円
  • スクーター(2眼タイプ)18,000円

ネイキッドなどの一般車に比べると、スクーターはカウル脱着が必要になるため、工賃が割高になります。また、フルカウルのバイクも同様の理由によりネイキッドより工賃が高くなる傾向です。

バイクのヘッドライトをLED化する手順

それではいよいよ、ヘッドライトのLED化の手順について紹介していきます。基本的には純正のバルブと入れ替えるだけですが、取り付けの際は下記の注意点に気をつけて作業してください。
なお、作業手順はネイキッドを例に紹介します。

純正のバルブを外す

  1. まずはヘッドライトユニットを留めている3本のネジを取り外しましょう。
  2. ヘッドライトユニットを外す際、バルブがコネクターで留まっているので、コネクターを取り外しましょう。
  3. コネクターが外れて完全にヘッドライトユニットが取り外せたら、バルブを留めている防水ゴムと金具を取り外し、バルブを引き抜いてください。

LEDヘッドライトを取り付ける

  1. 先ほどとは逆の手順でLEDバルブをヘッドライトユニットに取り付けていきます。まずはバルブを差し込み金具で固定。最後に防水ゴムをかぶせます。
  2. ヘッドライトユニットにLEDバルブを取り付けたら、車体側のコネクターと接続します。
  3. ヘッドライトユニットを留めている3本のネジを留め、動作確認をして完了です。

バイクのヘッドライトをLED化する際の注意点

上記の通りそれほど難しくないヘッドライトのLED化ですが、いくつか注意点がありますので確認しておきましょう。

電気には交流と直流がある

先ほども少し触れましたが、バイクは車種によって交流(AC)のものと直流(DC)のものがあります。直流は電気が一方向にのみ流れプラスマイナスが決まっていますが、交流はプラスとマイナスが常に交互に変化しています。
LEDには極性があるため、プラスマイナスが変化する交流では使用することができません。ただ、ヘッドライトが交流のバイクではLEDヘッドライト化できないかと言うと、そうではありません。直流交流兼用のLEDバルブを使えば問題なくLED化できます。
直流交流兼用のLEDバルブは直流のバイクにも使用できるため、愛車のヘッドライトが直流だと確信がない場合は兼用タイプを買っておくと安心です。

収納スペースが確保できるか

LEDバルブはHIDに比べると発熱が少ないですが、それでも結構な熱を持ちます。そのため、LEDバルブには冷却用のファンやヒートシンクのリボンがついています。
これらのパーツが装着されるため、LEDバルブはどうしてもハロゲンバルブよりも大きくなってしまいます。
ここで問題となるのが、LEDバルブの大きさによりヘッドライトケース内に収まらない可能性があることです。
そのため、あらかじめヘッドライトケース内のスペースの余裕を確認した上で、サイズ的に装着可能なLEDバルブを選ぶようにしましょう。

車検に受からない場合がある

大手メーカー製のLEDヘッドライトであれば車検対応を謳っている商品もあります。しかし、LEDの光は強い指向性を持っており、純正のハロゲンバルブとは光の拡散の仕方が異なります。
そのため、ハロゲン用に設計された純正ヘッドライトハウジングでは、LEDの光をうまく拡散できず、カットラインが乱れたり十分な光量が出なかったりと、車検に受からない可能性があります。
「もし車検に受からなかった場合はその場で純正のハロゲンバルブに戻すなどの対策が必要になる」ということを念頭に置いておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?バイクのヘッドライトのLED化によって今まで以上に明るい視界を手に入れることができます。これにより、夜間走行時の安全性向上が期待できるでしょう。
HIDという選択肢もありますが、消費電力や発熱量、取り付けの手間やスペースを考えると、LEDのほうがおすすめです。明るいヘッドライトに交換し、安全なバイクライフを楽しんでください!

本記事は、2019年11月29日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。