バイクのバックミラーが片方だけでも車検は大丈夫?ミラーの保安基準
バイクの運転中に後方確認をするためには、バックミラーが必須です。基本的に左右両方についているバックミラーですが、片方だけで車検に通すことはできるのでしょうか。今回はミラーの保安基準について確認しておきましょう。
バイクのミラーは片方だけでも車検に通せる?
結論をいうと、バイクのミラーは片方だけでは車検に通りません。国土交通省が発表している「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 別添83 二輪自動車等の後写鏡取付装置の技術基準 3.2.1」によると、「50km/hを超える二輪自動車は左右両側にそれぞれ1個づつ後写鏡を備えなければならない。」とあります。
また、「第224条3の三」には、「運転者が後方の交通状況を明瞭かつ容易に確認できる構造であること。」と記されています。よってこれらの2つの内容から、バイクの左右にミラーをつけなければいけないことがわかります。
バックミラーの保安基準

ミラーの保安基準は以下のように決められています。
ミラーの保安基準
ミラー取り付け位置の保安基準
以上のように、バックミラーは、しっかりと後方が確認でき、運転に支障がない状態であることが必要です。もし車検の検査員が危険と判断すれば、車検に通ることはありません。
原付の場合は片方だけでも違法にならない?
原動機付自転車は、公道では30km/hの制限速度と決められています。「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 別添83 二輪自動車等の後写鏡取付装置の技術基準 3.2.1」に「最高速度が50km/h以下の二輪自動車、側車付二輪自動車及び三輪自動車にあっては、自動車の右側に1個の後写鏡を備えればよい。」とあるので、バックミラーは片方だけでも大丈夫です。
事故防止を重視するなら両方付けるべき
しかし、法律的には片方だけで問題がないとしても、安全のためには左右にミラーを備えたほうが良いでしょう。原付は車線の左側を走ることが原則であるため、右側のミラーだけでも不自由を感じることは少ないかもしれませんが、左後方を確認しなければいけない場面ではやはり危険が伴います。左後方の確認が目視だけでしか行えないのは不便ですし、危険なので、安全を最重視するなら左右両方にミラーを備えたほうがいいでしょう。
おすすめのバイク用バックミラーを紹介
バイク用のバックミラーには色々な種類がありますが、形や機能によってバイクの見た目や走行中の快適性に影響を及ぼします。それでは、種類別におすすめのミラーをご紹介しましょう。
ミラーの形
丸形ミラー
最も人気が高く、あらゆるバイクに合わせやすいのが丸形ミラーです。価格も安いものが多いので、カスタムも簡単に行えるモデルでしょう。どのようなミラーが良いか迷った場合は、選んでおいて間違いない形です。
スクエアタイプ
クラシックタイプのバイクに似合うスクエアタイプは、ミラーが横に長い分、丸形ミラーとでは、後方の見え方が変わります。後方視野を幅広く確保したいときにスクエアタイプのミラーを選ぶのも良いでしょう。
スポーツタイプ(多角形タイプ)
5角形や6角形の鋭利な形をしたミラーで、スポーツタイプのバイクに合わせやすいミラーです。スクエアタイプよりもミラーの横幅が長くなり、視野が広がるなどのメリットもあります。また、スマートなデザインも多いので、ミラーをコンパクトにしたいバイカーにもおすすめです。
機能
可動式ミラー
安いミラーはミラーの可動部があまり動かせないモデルが多いですが、価格が高いモデルはミラーの軸に関節があり、自分の好きなポジションに変えられるモデルが多くみられます。細かな位置の設定を行いたい場合は、可動式ミラーがおすすめです。
ウインカー付きミラー
ミラーにウインカーが付いたモデルです。バイクのウインカーと連動することで、対向車に曲がる方向を伝えやすいメリットがあります。形は多角形タイプが多く、スポーツタイプのバイクと相性が良いでしょう。
広角ミラー
通常のミラーよりも広範囲を見やすいミラーです。死角を減らす作用や、ミラーを小さくしても以前同様の視野が保たれるメリットがあります。しかし、小さな面積に広い範囲を写すため、被写体が小さくなることも覚えておきましょう。
見た目
じゃんけんミラー
丸型ミラーのカバーがグー / チョキ / パーの形になっているミラーです。ミニバイクなど、かわいいデザインのバイクに取り付けると、バイクをポップなイメージに変えてくれるでしょう。
メッキ
裏面がメッキ加工されているタイプは、黒いプラスチックタイプに比べ、クラシカルなデザインのバイクとの相性が良いです。
カーボン
カーボン製のカスタムパーツを、多くバイクに使用することで、統一感がでるでしょう。なお、カーボンの特性である、強く軽いといったメリットもあるので、できる限り車体重量を軽くしたいスポーツタイプなどのバイクに有効でしょう。
まとめ
本記事は、2018年4月9日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。