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セルフスタンドの使い方を徹底解説!バイクへ給油するときの注意点

セルフスタンドの使い方は教習所で教わらないため、バイクの給油方法がよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

セルフスタンドを上手に利用できるか不安で、いつもフルサービスのガソリンスタンドへ足を運んでいる方もいるでしょう。

この記事では、セルフスタンドの使い方や注意点を徹底的に解説します。初心者ライダーやセルフスタンドを今後使いたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

セルフスタンドの仕組み|フルサービスのガソリンスタンドとの違い

そもそもガソリンスタンドには、セルフサービスとフルサービスの2種類あります。前者は自分で給油するタイプ、後者はスタッフが給油してくれるタイプです。

セルフスタンドではすべての操作をライダー自身が行ないますが、スタッフはその様子を監視カメラまたは目視で確認しています。そして適切なタイミングでスタッフが給油解除ボタンを押すことで、初めて給油できるようになるのです。

給油ノズルのレバーを握れば、ガソリンが出てくるわけではありません。

一方、フルサービスでは、給油作業だけでなく窓拭きやゴミの回収、タイヤの空気圧チェックなどもしてもらえます。最初から最後までスタッフが対応してくれるため、タッチパネルを操作することなく給油が完了します。

セルフスタンドを使う前に確認すべき2つのこと

セルフスタンドを使う前には、以下の2点を必ず確認しておきましょう。

入れる燃料の種類

ガソリンスタンドで販売されている燃料は「レギュラー」「ハイオク」、そして「軽油」の3種類あります。セルフスタンドを利用する前には、自分のバイクに入れるべき燃料の種類を確認しましょう。

適切な燃料の種類は、車検証もしくはメーカーホームページのスペックの欄に記載されています。

バイクの場合は基本的にレギュラーガソリンを入れることになりますが、高性能車はハイオクを指定していることもある ため注意が必要です。また、欧州向けのバイクにはハイオクガソリンを使用します。

ちなみに、軽油 と聞いて「軽自動車専用の燃料なのか」「バイクだと250cc以下の軽二輪か」と思われる方もいるかも しれませんが、違います。軽油とは、ディーゼルエンジンを搭載した自動車へ給油する燃料のことです。トラックやバス、一部の乗用車などに採用されています。 ディーゼルエンジンを積んだバイクはゼロではないものの、かなり希少です。

給油キャップの開け方

給油キャップの開け方は、メーカーや車種によって異なります。セルフスタンドで慌てないためにも、事前に確認しておくことが大切です。

例えば給油キャップ自体を左に回して開けるタイプや、鍵穴にカギを差し込み右に回したあと給油キャップを左に回して開けるタイプなどさまざまなタイプがあります。例えば、ハーレーダビッドソン のバイクの場合は、以下のような手順を踏むのが一般的です。

  1. ロゴの入ったカバーを横へスライドさせる
  2. 鍵穴にカギを差し込み、カチッと音が鳴るまで左に回す
  3. カギを元の位置へ戻して抜き取る
  4. 給油キャップ自体を手で左に回す(引っかかりを感じる箇所があるが、さらに回していくと給油キャップが緩んで開く)

初心者ライダー必見!セルフスタンドの使い方・手順

それでは、セルフスタンドの基本的な使い方や、その手順を詳しく解説します。

1.給油レーンに停車しエンジンを切る

セルフスタンドに着いたら、給油レーンに停車してエンジンを切ります。バイクのサイドスタンドは一般的に左側にあり、停車時も左へと傾きます。そのため、給油機の右側にバイクを停車させれば、ガソリンの量を把握しやすく給油もしやすいでしょう。

停車後は、バイクが盗まれてしまわないようカギを抜いておいてください。

2.タッチパネルで支払い方法・油種・給油量を選ぶ

次に、タッチパネルで支払い方法・油種・給油量を選びます。

油種はレギュラーまたはハイオクのどちらかです。支払い方法や給油量に関しては、以下の点を理解しておきましょう。

・現金払いとクレジットカード払いの操作は少し異なる

セルフスタンドでは基本的に前払いです。そして、現金払いとクレジットカード払いとでは操作が少し異なります。

現金払いの場合は、油種や給油量を入力したあと現金を投入します。後述する「満タン指定」もしくは「数量指定」を選択した場合は支払い金額が事前にわからないため、3千円程度の金額を入れておくと安心です。

給油後はおつりのもらい忘れに注意しましょう。

クレジットカード払いの場合は、カードを給油機へ挿入したあと油種や給油量を入力します。入力内容を確認して問題がなければ「OK」ボタンをタッチ。その後にクレジットカードが返却されスピーディーに支払いが完了します。電子マネーやQRコード決済の場合も、同様です。

また、まれに後払いのセルフスタンドもあります。その際は給油後に店内のレジへ出向き、給油レーンの番号を伝えて精算します。

・給油量は満タン・金額指定・数量指定の3種類から選べる

給油量は満タン・金額指定・数量指定の3種類から選べるため、状況に適したものを選びます。

  • 満タン:ガソリンタンクが満タンになるまで給油する
  • 金額指定:指定した金額分のガソリンを給油する
  • 数量指定:指定した量のガソリンを給油する

例えば金額指定を選択して2,000円を投入した場合は、2,000円分のガソリンを給油できます。数量指定も同じように、10Lと入力した場合は10Lのガソリンを給油できるという意味です。

ただし現金払いを選択した場合、投入した金額以上のガソリンを給油することはできないため気を付けましょう。10Lと入力していても、投入金額が少ないと10Lに満たない段階で給油が終了してしまいます。

3.静電気除去シートに触る

必要事項を入力したら、給油作業の前に必ず“素手で”静電気除去シートに触ってください。ガソリンは揮発性が高く、もし静電気が発生してしまうと引火する恐れがあります。

4.給油キャップを開けて給油を開始する

いよいよバイクの給油キャップを開けて給油を開始します。外した給油キャップは、なくさないよう専用のキャップ置き場に置いておきましょう。

給油ノズルを持ってバイクの給油口に差し込んだら、6~8割程度の力で給油します。

車の場合は給油口からタンクに到達するまで多少の距離があるため、給油ノズルを奥まで差し込む必要がありますが、バイクの場合は直接タンクに注ぎ込むことになります。奥まで差し込んでしまうとノズルがガソリンを検知し、十分に給油されないため注意が必要 です。

目を離さないようにしながらレバーを握り、給油口の2~3cm下(給油口を開けたときに見えるプレート がある位置)を目安にガソリンを入れましょう。

5.ノズルを元の場所に戻して給油キャップを閉める

給油が終わったら、ノズルを元の場所に戻して給油キャップを忘れずに閉めます。これで給油は完了です。

6.レシートやおつりを受け取る

給油ノズルを戻したら、レシートやおつりを受け取ります。

給油機からレシートとともにおつりが出てくることもありますが、セルフスタンドによっては精算機へレシートのバーコードを読み取らせておつりを受け取るパターンや、店内レジで精算するパターンもあります。

精算機を利用する場合はレシートが必須になるため、取り忘れないようにしましょう。

クレジットカード払いを選んだ方は、レシートを受け取るだけでOKです。

セルフスタンドを使うときの5つの注意点

セルフスタンドを使うときの5つの注意点

セルフスタンドを使うときは、以下の5つの点にも注意しましょう。初歩的な部分ではありますが、意外に忘れやすい要素でもあります。

給油口ギリギリまでガソリンを入れない

バイクの給油口ギリギリまでガソリンを入れると、吹きこぼれる可能性があるため避けてください。もし、ガソリンが吹きこぼれてしまった場合は引火する恐れがあり、タイヤに付着した場合はスリップの原因になります。

給油の際は目視で確認しつつ、給油口から2~3cm下のところでストップするとよいでしょう。

エンジンを停止させた状態で給油する

エンジンがかかっているということは、ガソリンが燃焼し続けており気化が進んでいる状態です。ガソリンは気化すると非常に引火しやすいため、給油レーンに到着したら必ずエンジンを停止させてください。

これは「危険物の規制に関する政令」の第27条6項第1号でも定められています。

出典: 「危険物の規制に関する政令」(e-Gov)

喫煙やライターの使用は必ず避ける

ガソリンは気化・引火をしやすい性質があるため、セルフスタンドでは喫煙やライターの使用は厳禁です。「このぐらいなら大丈夫だろう」と感じる場合もあるかもしれませんが、気化したガソリンが空気中にたまっていた場合は大事故につながります。

トリップメーターがあるバイクの場合は給油後にリセットしておく

トリップメーター(走行距離を表示するメーター)があるバイクの場合は、給油後にリセットしておくことをおすすめします。「◯km走ったら給油したほうが良い」と次にガソリンを入れるタイミングがわかりやすくなるためです。

表示されている走行距離を給油したガソリン量で割れば、燃費も計算できます。

段差で転倒しないように出入り口ではハンドルをまっすぐにして進む

セルフスタンドの出入り口には側溝が設置されている場合がほとんどです。斜めに侵入してしまうと段差にタイヤを取られて転倒する恐れがあるため、出入り口ではハンドルをまっすぐにして進みましょう。

歩道と道路の境界線を通るときも同様です。

セルフスタンドの使い方に関するよくある疑問

それでは最後に、セルフスタンドを利用したことのない方が抱きやすい疑問点についてお答えします。

ガソリンは毎回満タンになるまで入れるべき?

バイクのガソリンは、できる限り毎回満タンになるまで入れることをおすすめします。

「少量ずつ入れたほうが、車体が軽いので燃費が良くなりお得なのでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、満タンにしたときと少なくガソリンを入れたときの燃費の差はほんのわずかです。

こまめにセルフスタンドへ立ち寄って給油しなければならない手間や、ガス欠のリスクを考えると、満タンになるまで給油したほうが良いといえます。

ガソリンをこぼしてしまったらどうすれば良い?

もしガソリンをこぼしてしまった場合は、乾いた布やタオルですぐに拭き取ることが大切です。そのまま放置してしまうと塗装が剥げたりコーティングの効果が弱くなったりする恐れがあります。

布やタオルについては、店員さんへ伝えれば貸してもらえます。セルフスタンドによっては給油機の近くに備え付けられている場合もあるでしょう。

まとめ

セルフスタンドを利用する前には、必ず自分のバイクに適した燃料の種類と給油キャップの開け方を確認しておきましょう。間違った燃料を入れるとトラブルが起きることもあります し、給油キャップの開け方はメーカーや車種によって異なるためです。

また、セルフスタンドの使い方は基本的にどの店舗でも同じです。一度流れを覚えると簡単なので、ぜひ本記事を参考にチャレンジしてみてください。使い方をマスターすれば、フルサービスのガソリンスタンドよりも気軽に利用できるかもしれません。

本記事は、2023年9月3日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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