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リターンライダーとして、もう一度バイクに乗りたい!バイク・装備の選び方、デビュー時の注意点を解説

若い頃に乗るバイクは移動手段でも、年齢を重ねるごとに趣味へと変化していきます。車しか乗らなくなった、家族ができたなど、さまざまなきっかけでバイクから離れてしまう方も多くいます。

しかし、子育てが一段落して自分の時間が増えた、定年退職してあらためて趣味を始めたいなど、今になってもう一度バイクに乗りたいと思っている方もいるのではないでしょうか。

この記事ではバイクや装備選びのコツ、リターンライダーとしてデビューするときの注意点を解説します。若い頃に乗っていたバイクを再び楽しむために、ぜひ参考にしてください。

リターンライダーとは?

リターンライダーとは、10代・20代といった若い年齢でバイクに乗っていたものの、さまざまな事情で乗らなくなり、その後もう一度バイクに乗るようになった人を指します。

リターンライダーとして多い年齢層は、仕事や育児が落ち着いてきて少し時間に余裕ができた40代から50代がメインです。2021年に調査された『二輪車市場動向調査』では、バイクの購入者の平均年齢が54.2歳という結果でした。このなかには、リターンライダーが一定数含まれていると考えられるでしょう。

参考:一般社団法人 日本自動車工業会「2021年度二輪車市場動向調査 報告書」

リターンライダーのバイク・装備選びのコツ

リターンライダーのバイク・装備選びのコツ

再度バイクに乗るときは、新しいバイクを購入する方が多いでしょう。ここからは、リターンライダーがバイクを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。

現在の身体・用途に合ったバイクを選ぶ

バイクは、自分の身体に合うサイズ・設計のモデルを選ぶことが大事です。「若い頃に乗っていたから」と同じようなバイクを選ぶよりも、現在の身体に合うように選んでみてください。昔と比べて体型や筋肉量などが変わっていると、身体に合うバイクも変わります。

憧れから大型バイクだけを候補にするのではなく、400cc以下の中型・小型バイクも検討してみてください。もしかすると、現在の体力で大型バイクを取り回すのは難しいかもしれません。

ほかにも、スーパースポーツなど前傾姿勢を取り続けるバイクでは、長時間走ると身体を痛めやすくなります。好みで乗りたいバイクを選ぶのも良いですが、若い頃と比較して自分の身体能力が落ちてきていることを理解しましょう。

また、安い買い物ではないことを考えると、一度レンタルで乗りたいバイクを試すのもおすすめです。

最新システムを搭載したバイク・装備を選ぶ

最新のシステムを搭載したバイクを選ぶことも、安全に走るためには重要です。

さらに、自動車には一般的に装備されているABSですが、バイクでも2018年10月1日以降に発売される新型モデルから装備が義務化されました(継続生産車は2021年10月から)。最新システムが搭載されているバイクのほうが安全性は向上するでしょう。

また、排ガス規制にともない、2008年以降に発売されたモデルはすべて電子制御されたFI(フューエルインジェクション)を搭載しています。「キャブレター車のほうが好き」という方もいるとは思いますが、気温や標高、地域に関係なく安定してエンジンが動作するFI車は、整備性の良さでも維持しやすい作りです。

ウエアやプロテクターは安全性の高いものを選ぶ

最近はプロテクターを内蔵しているライディングジャケットやパンツなど、おしゃれなものが増えて気軽に着用できるようになってきました。

若い頃はプロテクターなしで走っていたかもしれませんが、安全性を考えると、やはりプロテクターやライディングジャケットなどの着用は必須といえるでしょう。

また、10年ほど前から注目されているのが、胸部プロテクターです。新しい常識として、着用(装備)するようにしましょう。

ほかにも、グローブやブーツなども重要です。夏場などはグローブを着用せずに走行しているライダーが多くいますが、転倒したときや道路にはみ出している木々に少し当たったときなど、素手では簡単に怪我をしてしまいます。

ブーツも同様で、転倒時などに足(くるぶしやかかと)を怪我から守るため、またシフトチェンジやブレーキングをスムーズにするためにも装備しておきましょう。

信頼できるバイクショップから購入する

バイクは購入して終わりではなく、日頃の整備や点検が必要です。人によっては自分で整備できる方もいるかもしれませんが、専門的な部分はプロに任せることになるでしょう。

そこで重要になるのが、信頼できるショップでバイクを購入することです。バイクの安さだけで選ぶのではなく、長くお付き合いできるショップを選んでください。

大手と個人店、それぞれに良いところはありますが、一番は自分がそのショップに通い続けられるかどうかです。大手の安心感が欲しい方もいれば個人のアットホームさが好きな方もいるため、自宅からの距離間も考慮し、何軒か周ってみて決めるとよいでしょう。

リターンライダーデビューの際の注意点

リターンライダーとしてデビューする際には、気を付けなければならないこともあります。リターンライダーデビューの注意点は以下のとおりです。

あらかじめ家族の理解を得ておく

すでに家庭がある場合、家族の理解を得ておくことは大切です。

バイクは決して安い買い物ではなく、メンテナンスや装備品をそろえるのにもお金がかかります。

車は、家族での外出や買い物などでも使用するため、必須の家庭も多いでしょう。しかし、バイクは移動手段というよりも趣味の乗り物ととらえられてしまい、経済面で反対されることも少なくありません。このような場合には、安価な小型車を購入する、通勤にも利用するなどして、家族の理解を得る工夫が必要です。

また、事故の危険性を心配して、バイクに乗ることを反対されることもあるでしょう。特に、身近な人がバイクで事故を起こしたことがある場合、強く反対されるかもしれません。

理解してもらうためには、安全運転はもちろんですが、高速道路には乗らないといった条件を付けてみても良いかもしれません。ほかにも、車通りの多い道や時間帯を避けるような内容を付け加えて、できる限り家族が安心できる状況を作ることが大切です。

体力・感覚の衰えを自覚し、安全運転を心がける

若い頃に比べると、体力や感覚は確実に衰えます。「自分は大丈夫」「運動しているから若い頃と体力は変わっていない」と考えるかもしれませんが、誰しも衰えはあるものです。

警視庁の『二輪車の交通死亡事故統計(2022年中)』によると、2022年に東京都内で起こった交通事故での死者数は132人で、うち約30%にあたる40人がバイクでの事故で亡くなっています。

40人を年齢別に見ると50代が14人と最多で、次いで60代が8人という結果でした。つまり、都内におけるバイク乗車中の死亡事故の約6割を、50代以上のライダーが占めていることになります。

出典:警視庁「二輪車の交通死亡事故統計(2022年中)」

自分の体力や感覚を過信せず、常に安全運転を心がけましょう。

十分に身体を慣らしてから遠出する

リターンライダーのなかには、10年以上もバイクに乗っていない方も多くいます。運転自体は身体が覚えているものの、「乗れているから安全」と考えるのは危険です。

先述したとおり体力や感覚が昔よりも衰えているため、遠出は十分に身体を慣らしてからにしてください。身体がバイクに慣れていない状態で遠出をすると、疲労や集中力低下を招き、事故の可能性が高まります。

まずは近場でバイクの運転を繰り返し、しばらくしたら近距離の日帰りツーリング、慣れてきたら泊りがけの長距離ツーリングといったかたちで、徐々に距離を伸ばしていきましょう。

もし、リターンしてすぐの運転に不安を感じるのであれば、教習所やバイクメーカーが開催しているライディングスクールを受講してみるのも良い方法です。いったん初心に帰ることで、より安全な運転ができるようになります。

また、スムーズな取り回しや立ちゴケ回避のために、筋力トレーニングや体力づくりを行なうのもおすすめです。

安全な駐輪場を確保してからバイクを購入する

戸建てであれば大きな心配はいりませんが、マンションや賃貸の場合は安全な駐輪場を確保してからバイクを購入しましょう。特に賃貸ではバイクの駐輪を許可していない場合もあり、無断で停めているとトラブルになる可能性もあります。

駐輪場を完備しているマンションでもバイクは月極の有料としていることが多く、排気量によっては駐輪できないこともあるでしょう。どのようなバイクが駐輪可能かは、バイクを購入する前に管理会社などに確認しておくと安心です。

また、盗難のリスクを下げるためにも、駐車場選びは大切です。

年齢的にも資金に比較的余裕のあるリターンライダーのなかには、高級バイクを購入する方もいるでしょう。しかし、そのようなバイクは盗難のターゲットにされやすいのが実情です。

カバーや頑丈なロックを使用するなど基本的な対策とともに、セキュリティ面で信頼できる駐輪場にする、シャッター付きの倉庫を借りるなど、盗難対策を考えておくことでリスクは下げられます。

まとめ

年齢を重ねてからバイクに再び乗るのは非常に楽しく、趣味の時間をより充実させてくれます。しかし、バイクは進化している反面、自分の体力は衰えてきていることから、リターンデビューする際にはバイク選び・安全対策など注意点がいくつもあります。

自分の運転技術を過信しないだけではなく、家族の了承を得ることも大切です。もう一度バイクのある生活を楽しむためにも運転には十分注意し、盗難などの被害にも遭わないように対策をしましょう。

本記事は、2023年11月7日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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