現行XRシリーズに登場したモタード。これは前後に17インチのロードタイヤを履くモデルで、サスペンション設定など細かく変更を受けた仕様となっているのが特徴だ。
ライバルには、カワサキDトラッカーやスズキSB250などがあり、近年このカテゴリーの伸長は少なくない。
その根底にはレース人気があり、純粋ロードコースで争われるターミネーターに加え、ミニサーキットにダートコースを組み合わせたスタイルを採るイベント色の強いスーパーモタードがある。もとはアメリカで生まれたスーパーバイカーズがヨーロッパで進化、先鋭化した流れを組むものだ。
KTMやハスクバーナなど、主要なオフロードバイクメーカーはこのモタードにも本腰を入れていて、すでに世界選手権も開催されている。
輸入車の大排気量のそれと比較するとパワーに迫力は欠けるが、新しい遊びを始めてみよう、あるいは、そのイメージのままストリートを走る、というライダーには、ファッショナブルなバイクとして高い人気を誇っている。 |