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CB400SFとZRXの2台で北関東エリアを抜け出し、
往復約300kmのツーリングに出発!
狭いワインディングでもひらりと走れるミドルバイクで
スポーティな1DAYツーリングを楽しんでみた |
写真=松川忍 文=相原嘉隆 |
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キビキビとした走りが
楽しさを倍増させる
近年のミドルバイクはハイアベレージでのクルージングを無理なくこなせ、ビッグバイクに負けず劣らずロングツーリングを楽しめるほど著しく性能が向上している。
だが、高速道路を利用して目的地まで走り続けるよりも、高速道路はあくまでも出発地点から早く抜け出すための手段として利用するほうが、ミドルバイクの特性を引き出せる。つまり、安定して航続距離を伸ばすのではなく、目的地までの道のりをキビキビと駆け抜けるツーリングのほうが、小まわりの利くミドルバイクの魅力を感じとれるというわけだ。
たとえば、今回ツーリングの相棒に選んだCB400SFやZRXはスポーティな走りが楽しめるワインディングというステージがふさわしい。その楽しさを味わうためなら、遠まわりでもルートプランにワインディングをいくつも盛り込みたい。
こうしたツーリングを日帰りで出かけるならば、往復300kmくらいがちょうどいい距離。長すぎず、短すぎない距離だから思い切りツーリングを満喫できるはずだ。
これらはあくまでもサンプルプランであるが、バイクとともに楽しい時間を過ごす。これこそがツーリングの基本であり、醍醐味なのである。 |
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ミドルバイクで行った
日帰りルートプラン
今回のツーリングで最初に訪れたのは那須岳の主峰、茶臼岳。那須インターから那須高原線(県道17号)を北西に進み、那須湯本温泉を通過。この付近から急勾配が続き、茶臼岳へと続くボルケーノハイウェイや福島県へアクセスできる那須甲子道路などのワインディングを走ってみた。いずれも有料道路だが、新鮮な高原の空気を吸いながらワインディングも楽しめる魅力的なスポットだ。
次に訪れたのは羽鳥湖がある天栄エリア。羽鳥湖までは白河羽鳥線(県道37号)を利用したのだが、交通量はほとんどなく、マイペースで走れるワインディング天国だった。
羽鳥湖からは会津若松へとつながる国道118号〜湯ノ上会津高田線(県道329号)という難易度の低いワインディングを走り、最終目的地の大内宿へと向かった。
今回走った北関東&南東北エリアはミドルバイクの楽しさを引き出せるルートばかり。冬が訪れる前に、ぜひツーリングに出かけてほしい。 |
日帰りでたっぷり走るために朝早くからスタート地点を脱出! |
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ツーリング当日は栃木県宇都宮市をスタート地点とした。ここから朝出発〜夕方戻りという往復300kmの日帰りツーリングを行うために、朝早くに出発。道路が混雑する前に出発することもツーリングの基本である。 |
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高速道路の移動は約50km待ちに待ったワインディングへいざ! |
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宇都宮からは高速道路を使って一気に那須へ。わずかな距離でも高速道路を使うことで大きな時間短縮ができることもある。ここから先は北にそびえる茶臼岳を目指し、那須の高原地帯を駆け抜けた。 |
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地の利のないエリアを走る場合、道に迷うこともしばしば。そうならないために、途中の道の駅などでマメにルート確認するクセをつけよう! |
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那須エリアや羽鳥湖周辺はライダーを歓迎するワインディング天国 |
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那須エリアや羽鳥湖周辺は、まるでライダーを歓迎するかのようにホットなワインディングがいくつも存在した。初めて走る場所こそ、無理のないペースで走ることが大切。 |
ポジションを入れ替えながら大小さまざまなコーナーをクリアしていく。延々と続くワインディングに胸は高鳴る。 |
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走り続けることも楽しいけどコマメな休憩でリフレッシュ! |
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どんなにワインディングが楽しくても、疲れを感じながら走っていては楽しさが半減してしまうもの。そんなときは近くの観光スポットなどで休憩をとる。ライダーはもちろん、バイクにもリフレッシュが必要だ。 |
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日光街道の宿場として栄えた大内宿は、今なお当時の面影を色濃く残していた。バイクを降りて散策することもツーリングの大事なイベントのひとつだ。 |
羽鳥湖周辺は美しい水辺が眺められる風光明媚なスポットがいくつもある。たっぷり走ったあとはゆっくり休むのが基本。また、山間はガソリンスタンドの数が少ないので、早め早めの給油が鉄則。 |
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帰りの道のりこそ気を引き締めて! |
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気持ちでは大丈夫と思っていても、一日中走ったカラダは疲れている。帰路だからと油断していると、思わぬ事態に遭遇することも。自宅に無事到着するまでがツーリングであることを忘れずに! |
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ミドルスポーツの魅力は軽快なハンドリングと適度なパワー |
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普通二輪免許で乗れるミドルバイクは、さまざまなツーリングシーンで楽しめるモデルが豊富にそろっている。
なかでも、CB400SFやZRXなどは、今回のようなスポーティなツーリングを楽しむうえで最適なモデルといえる。ジャストサイズな車体と重すぎない車重がミドルスポーツ特有の軽快なハンドリングを約束。さらに、多少ラフに扱っても振り落とされることのないジェントルなパワーフィールが「バイクを乗りこなしている」という感覚をもたらしてくれるのだ。
スポーティな走りを誘発するワインディングをメインとしたツーリングに出かけるのならば、リッタークラスのスーパースポーツよりもミドルスポーツのほうが、気兼ねなく楽しめると思う。 |
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タイトコーナーやワイドコーナーなど、どんなシチュエーションでもクリアできてしまうのがミドルスポーツの楽しいところ。ミドルスポーツ特有のこの軽快さは病みつきになりそう。 |
低回転域から高回転域まで、どこからでも扱いやすいエンジン特性は、ミドルスポーツでの走りを楽しませてくれる重要なファクターだ。 |
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ツーリングインプレッション |
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その気にさせるVテックが気持ちいい
CB400SFを語るうえで外せないのが、ハイパー・Vテック・スペックIIIエンジン。1速から5速までが6300回転、6速が6750回転から作動バルブが2から4へと切りかわり、俊敏なレスポンスをみせる。しかも、胸のすくピュアな排気音と爽快な加速感が同時に楽しめ、ワインディングでの気分を高めてくれた。また、エンジンパワーを受け止めるブレーキやしなやかに動くサスペンションなど、文句のつけようのないスポーツモデルだ。 |
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HONDA
CB400SUPER FOUR |
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KAWASAKI
ZRX |
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全身スポーティなネイキッドモデル
カワサキのネイキッドを代表する1台がZRX。どの回転域からでもフレキシブルに応えてくれる水冷DOHC4バルブエンジンは、ストリート間の移動やアップダウンが連続するワインディングなど、幅広いシーンで扱いやすい印象を受けた。また、フロント部に設けられたビキニカウルはスポーティなイメージを彷彿させるだけではなく、ロングストレートでの防風効果を発揮。乗り味、スタイリングともにスポーツ感覚あふれるモデルだ。 |
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