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ミドルクラスに首ったけ！

小説に出てきそうな音とスタイル　シンプルな道具の持つ個性がおしゃれなスタイルを演出する

HONDA

CB400SS

最新、でもどこかレトロな
単気筒バイクの風情が好き

安心装備も充実のシンプルなロードスポーツ

　それは、決まっているわけではないのだけれど、「エンジンのことを単気筒と呼びたくなる風情を持ったバイクの形はかくあるべし」という不文律があるようだ。ちょっとレトロな70年代デザインのSSは、まさに単気筒バイクである。
　このバイクの小史をひもとくと、まず、CL400というスクランブラースタイルでデビュー。ロードタイプにモデルチェンジをへて、名前もホンダのロードバイクの呼称としてなじみ深いCBとなった。そして、04年にはそれまでキックスターターオンリーだった始動方式が、セル・キック併用となり、始動の手間が大幅に軽減された。
　ハンドリングはフロントの旋回がゆったり始まり、でもしっかり曲がる絶妙なもの。曲がり始めたら、単気筒から繰り出されるパルス感のある爆発とトルクで、バランスさせてゆく感覚だ。速度域は低くてもバイクとの一体感が楽しめる。振動も少なく快適。エンジンのスムーズさもSRをしのぐ。全体の完成度はなかなかのもの。個性派としてもお勧めだ。

　上はCL400。CB400SSのベースともいえるモデルで、スクランブラールックが特徴だった。キック始動のみで、これはSSの初期モデルにも踏襲されている。右の2台が現行モデルで、ストライプが入るベースカラーのほか、タンクをツートーンに塗り分けたグラフィックもラインアップされている。

YAMAHA

SR400

四半世紀を超える歴史
それだけに深みのある透明度はさすが!

プリミティブ、だけど便利。シンプル、だけど注目度高し

　日本や世界のバイクシーンを見まわしても、四半世紀以上、人気モデルの地位を築いているSRは、ある意味、バイクの名産地日本の至宝ともいえるだろう。
　改めてこのバイクに乗っても、けっして鋭く突き刺さる何かがあるわけではない。しかし、シリンダーが直立した「バーチカル」エンジンに火を入れるとき、キックを踏みながらクランクを回す瞬間。そしてエンジンが始動し、少なくない振動にバイクが細かく揺れる瞬間。あるいは、ギヤをローに入れて、クラッチを持つ手をゆるめ、バイクがドトトトと、地面を蹴りだす瞬間。こうした数々のすてきな一瞬が積層したバイクだけに、簡単には言葉では言い表せない魅惑を届けてくれるのである。
　今後、このテイストを継承するニューモデルの登場を待ちつつも、SRワールドの継続にも期待したい。

SR400 1978	SR400 1979	SR400 1985	SR400 1999	SR400 2005

　バイク界きってのロングセラー、SR400。スタイルはもちろん、基本メカニズムもほぼ不変という、まさに普遍的な存在だ。中古車もじつに豊富。毎年変更を受けるカラーリングにこだわって選ぶのも楽しい。

400にはスクーターだってある！　スクーター

　SUZUKI

SKYWAVE400

　ビッグスクーターの利便性、快適性に、高速道路での二人乗りのおいしいところをスカイウェイブ250と同じボディサイズでゆとりを楽しめるのが特徴。高速道路での走りにはデビュー以来定評があるモデルだけに、期待を裏切ることがない。

　YAMAHA

GRANDMAJESTY400

　グランドマジェスティ400は、フロントブレーキにダブルディスクを採用するなど、街なかからツーリング中の減速でも、軽い操作で快適さを追求している。特に高速道路の走行が多い、二人乗りで遠出をするときに、排気量のゆとりが分かる。

　HONDA

SILVERWING400

　このクラスでは唯一の並列2気筒エンジンを搭載する。そのエンジンフィーリングはシングルエンジンのライバルに対してスムーズさは明快。音質、振動の少なさで選ぶならシルバーウイングは外せない選択肢だ。

HONDA CB400SUPER FOUR ｜ YAMAHA XJR400R ｜ SUZUKI GSX400Impulse ｜ KAWASAKI ZEPHYRχ ｜ KAWASAKI ZRX/II
400スポーツヒーロー伝説
呼び名はクルーザー?　やっぱりアメリカンが「日本流」!
シンプルな道具の持つ個性がおしゃれなスタイルを演出する

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