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昨年リリースされたPS250は、既存のスクーターとは一線を画する個性的な乗り物として注目である。じつは今回も、PSなら6人分の食材と飲み物を詰めたクーラーボックスが運べるねと、BBQ計画が急進展した。
氷と食材、それに飲み物を満たした大きなクーラーボックスは男でも運搬に苦労するほど。でも、6人分ともなれば、このサイズは必須だ。そしてBBQシーズン開幕という今は、生鮮食品は低温を保たないと、食中毒の危険が高まる時期でもある。PS、キミはまさにBBQへの見事な架け橋だ!
リヤシートをバックレスト状にすることもできるけど、今回はクーラーボックスの収まりをよくするために、シートの上にドカンと載せた。ライトの上にも荷物をくくることができる。オプションパーツでさらに積載性が上げられる、そんな拡張性も魅力だ。
運動性能は、発進加速のトルク感と出足の速さが魅力的。しかし、高速道路での追い越し加速はラグジュアリー系他車に一歩譲る。また、左側レバーに、もう少し初期ストロークから制動力を生み出して欲しいところだ。 |
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全長×全幅×全高 |
2085×795×1090(mm) |
ホイールベース |
1455mm |
乾燥重量 |
159kg |
エンジン |
水冷4サイクルOHC単4気筒 |
最高出力 |
19ps/7000rpm |
最大トルク |
2.1kg-m/5500rpm |
メーカー希望小売価格 |
50万2950円 |
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グランドマジェスティのカタログスペックを見ると、エッ!と思うことがいくつかある。250のスクーターにして車重が194kg。しかし、その走りは本当に24馬力?と、疑いたくなるほど軽快だ。だから、ガールフレンドや友達を乗せても、ストレスなく走る。これ、大きなポイントだ。
シート下の積載スペース拡充やハンドリングを狙った結果、シート高の数値はライバルよりも高めではあるが、運転席に座る限り足つき性に不満を覚えることはない。タンデムステップの位置と広さについては、もうひとひねりデザインを見つめ直して欲しいが、つつけるネガはそれぐらい。
高速道路では2人乗りでも安定感が高く、ワインディングではフラフラすることなく2人乗りのまま狙ったラインをトレースできる。ブレーキの性能も、パッセンジャーにも優しいものだ。
カスタム系全盛の今、遠出には嬉しいロングスクリーンも帰路のライダーに大いに味方してくれたことはいうまでもない。250で足りないな、と思ったら、400も選べる、ということもグラマジェの魅力のひとつだ。 |
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全長×全幅×全高 |
2230×780×1380(mm) |
ホイールベース |
1565mm |
乾燥重量 |
194kg |
エンジン |
水冷4サイクルDOHC4バルブ単気筒 |
最高出力 |
24ps/7500rpm |
最大トルク |
2.5kg-m/6500rpm |
メーカー希望小売価格 |
61万8450円 |
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今回のデイ・キャンプでは、PS250がクーラーボックス、フォルツァXとグランドマジェスティがタンデムでの走行。でも、パートナー不在のボクとスカイウェイブ250SSは、たっぷりの収納力を誇るトランクボックスにキャンプ道具を積載するのみで、唯一のソロ走行となった。
マイペースで走れるソロとはいえ、信号待ちのたびに楽しそうに語り合うタンデム組を見ると、どこか寂しい気持ちは拭えない。そんなちょっとブルーな気分を忘れさせてくれたのが、軽快に回るエンジンだった。
スロットルを軽くひねるだけで高回転域まで一気に吹け上がるスカイウェイブのエンジンは、高速道路でもワインディングでも、シーンを問わず韋駄天ぶりを発揮してくれた。
また、スクーターではクラス初のインチバーハンドルをはじめ、スクリーンレスのエアロマスクやハイマウントストップランプなどを装備。つるしであるのに、まるでカスタマイズされたかのようなアグレッシブな出で立ちは、すれ違うクルマやヒトの視線を釘付けにするほど個性が際立っていた。 |
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全長×全幅×全高 |
2260×820×1160(mm) |
ホイールベース |
1590mm |
乾燥重量 |
169kg |
エンジン |
水冷4サイクルOHC4バルブ単気筒 |
最高出力 |
23ps/7500rpm |
最大トルク |
2.5kg-m/6500rpm |
メーカー希望小売価格 |
62万8950円 |
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必要な道具や食材をタップリと収納スペースに入れ、みんなで手分けして運べるところがスクーターの利点のひとつ。しかし、今回のボクの役割は、バイクには初めて乗るというともちゃんをリヤシートに乗せること。
最初のうちは緊張に体をこわばらせていたけれど、フォルツァのゆったりとして座り心地のいいシートや安定感のある走りに、徐々に気持ちも体もほぐれてきたようだ。
今回のフォルツァXには、ともちゃんをリラックスさせるために、MDから流れる音楽が聴けるようにした。違和感なく装備されたオーディオからのサウンドは、一般道を走っていて耳に心地よい。旅をより快適にしてくれた。
100km/hの高速クルージングも予想以上にラクチンだ。250ccなのでどうかな?って懸念もあったけれど、タンデムにも十分に対応できることを実感した。そしてブレーキ。左レバーの操作で前後輪が制動するコンビブレーキは、ブレーキング時の前のめりを抑制してくれる。安定したブレーキ性能に加え、ともちゃんに不快な思いをさせずにすんだのが良かった。 |
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全長×全幅×全高 |
2165×760×1180(mm) |
ホイールベース |
1545mm |
乾燥重量 |
171kg |
エンジン |
水冷4サイクルOHC単気筒 |
最高出力 |
22ps/7500rpm |
最大トルク |
2.4kg-m/5500rpm |
メーカー希望小売価格 |
59万7450円 |
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