
写真=東 広幸/松川 忍/福山ゆうじ
文=田宮 徹・編集部
スピードを上げるほどに風圧を感じ、ツーリング先での海の香りにワクワク
バイクで感じる風は季節だけでなく、いろんなモノを運んでくれる
こんなにボクらを楽しませてくれる風を感じないなんてもったいない
バイクが秘める面白さ&楽しさ……。ネイキッドならもっともっと引き出せる!
速度はもちろん、季節といったものも風で感じるのがバイクのだいご味!

バイクに乗ったことのないだれかに、クルマにはないバイクだけの魅力を説明するのに「風を感じられるんだ」なんて言うことがある。
たしかに、それは正解のひとつだと思う。風を浴びながら走る爽快さ、風をカラダに受けることによる速度感は、たとえ相手がオープンカーだったとしても、バイクのほうが上だ。
それから、こんな感じでバイクの魅力を伝えることもある。「バイクに乗っていると、季節や天候を感じられるんだ」と。これも正しいと思う。あいまいな表現だけど、季節には“匂い”があって、バイクに乗っていると、けっこうそういうモノに敏感になったりする。温度の変化や降雨に対しての反応が早いのは、言うまでもないだろう。
で、最近思うのだ。風を感じ、季節を感じながら走るためには、バイクのカウルってジャマだよなあ、と。カウルは、走行風からライダーを守ったり、空力を良くしたりするために装着している。だから、カウル付きバイクだと、本来の風を感じられないし、カウルなしより乗っていて暖かい(ときには暑い)ことが多いから、季節や気温も感じづらいのだ。
ネイキッドバイクの魅力はたくさんあるけど、そうやって考えると、「風と季節を感じられる」というのがいちばんのポイントだと思うのだ。