ソフテイルファミリー
ビンテージルックの定番ツアラー伝統のカタチに加えた、さらなる進化にふれる

価格、装備、そしてスタイル。そのどれをとっても非の打ちどころのないモデルが、このヘリテイジ・ソフテイル・クラシックだ。パンヘッド時代のハイドラグライドを思わせるルックス。
ハーレーの歴史を、うまく採り入れた秀作であり、そのデビュー以来、根強い人気に支えられているソフテイルシリーズの屋台骨でもある。
341sとお世辞にも軽いとは言えない車体だが、臆することなく走らせられる、その乗りやすさ。この秘密を探ると、今のハーレー人気が透けて見えてくる。
まず、足着き性。650o程度と極めて低く、またハンドルバーもアップライトで緊張感がない。
エンジンは低速トルクが潤沢で、極めて扱いやすい。バイクそのものの低重心設計もあり、低速時にもフラフラしにくい。街なかでクルマをすり抜けて走ろう、となれば巨体はネガにもなるが、普通に乗る分にはむしろ国産250より楽じゃん、と思えるはずだ。
初めてのビッグバイクがハーレー、あるいは生まれて初めて買ったバイクがハーレー、という人がじつは多いのも、ビギナーが苦手とする部分をバイクの特性でカバーしてくれる、という敷居の低さを実感できるからだろう。もちろん、ベテランでもこれらはうれしい。ラクだとすぐに楽しくなる。
そしてツインカム96Bが醸し出す鼓動と快適さも魅力的だ。それはだれもがイメージするハーレーそのものだからだ。
09年のヘリテイジは、各部のビンテージさをブラッシュアップ。気分的に至れり尽くせりのホスピタリティだ。遠出で汚れても、今度は休日に磨く楽しみをガレージで過ごす事もまた一興。心からそう思えるバイクなのだ。色バリエーションが多いのもうれしい。
エンジン | 空冷 V型2気筒 | 排気量 | 1584t | ||
ボア×ストローク | 95.3×111.1o | 最大トルク | 110Nm(11.1kgm)/2750rpm | ||
全長×全幅×全高 | 2400×952×1408o | シート高 | 648o | ||
車両重量 | 341s | 燃料タンク | 18.9L | ||
タイヤサイズ | F 90-16 R 150/80-16 |