スポーツスターファミリー
これがハーレー?!驚愕のスポーツ性能 ワインディングでその楽しさに舞い上がる!

ヨーロッパでは07年から発売され、瞬く間に高性能の噂が広まったXR1200。その新星が09モデルから発売されることになった。
XR750やXR1000など、XRの名前持つモデルは高性能の代名詞としてハーレーファミリーに君臨してきた。その名を関したスポーツスターが、どのような走りをするのか。興味津々で試乗した。ちなみに価格はXL1200Rより20万プラスだ。
またがるとハンドルバーこそ馴染みのある物だが、後退したステップと、引き起こしから軽い車体が別物を認識させる。車重250sとは思えない軽い印象なのだ。
ローにシフトしてアクセルを開けると、低速でのトルク感はXL1200Rに一歩譲る印象だ。しかし4000、5000と回転を上げるごとに、このエンジンがまるで別物であることがわかる。レッドゾーンの7000回転までフラットかつ強力に加速を続けてゆく。ボアXストロークは1200のスポスタと同様ながら、ヘッド、ピストンなど主要なパーツをビューエル用と共通化。これで得られた性格なのは明かだ。
高回転を常用できるよう、専用のオイルラインを排気バルブ付近にまわし、燃焼室の熱を積極的に冷却する専用システムを設けている。もちろん、多段式オイルクーラーも車体左側に装着し、スタイルアイコンにもしている。ハーレーのVツイン史上初のダウンドラフトを採用、タンク右下のエアスクープから空気を吸う。その音も迫力満点。乗り手を誘い込む。
コーナリング性能も高く、ワインディングではフルバンクへの誘惑を断ち切れない。ニッシンのブレーキ、ショーワの倒立フォークも良い仕事をしている。恐るべしXR。スポーツバイク好きにも文句なし。価格帯は国産SSとガチンコ。好みで選びたいXRなのだ。
エンジン | 空冷 V型2気筒 | 排気量 | 1202t | ||
ボア×ストローク | 88.9×96.8o | 最大トルク | 91Nm(9.2kgm)/3500rpm | ||
全長×全幅×全高 | 2195×930×1150o | シート高 | 742o | ||
車両重量 | 250s | 燃料タンク | 13.25L | ||
タイヤサイズ | F 120/70-18 R 180/55-17 |