大排気量
アクセルひとひねりでライバルを置き去りに！
大排気量スクーターの魅力は、まずなにより、ただアクセルをギュイッとひねるだけで得られる、パワフルでトルク感のある加速だろう。それから、排気量があるぶん、たいていはガタイがいいから、目立つとか偉そうという点でも、高ポイントなモデルが多い。
さて、そんな大排気量スクーターのなかで、現在の量産車最大排気量に輝いているのが、イタリアのジレラが生産するGP800だ。
その排気量は839.3ccで、しかもエンジン形式は、スクーターでは珍しいＶツイン（水冷）だ。
そしていざ乗り出せば、コイツがカタチやスペックだけの見かけ倒しでないことがすぐにわかる。そう、とにかく速いのだ。ちなみに最高速は200㎞／hだ！
しかも、かなりの巨体でありながら、コーナリングもかなりイケる。大排気量車だけに、リヤトラクションも十分にかかるから、コーナー立ち上がりも怖くない。
GP800なら、MTスポーツをカモるのだって、夢じゃない！
ジレラ GP800
- 新車価格： 135万8000円
- 中古車平均価格： 物件なし （※2008年8月現在の情報です）
- 最高出力： 55KW（75PS）／7250rpm
- 最大トルク： 76.4Nm（7.8kgm）／5750rpm
- 車両重量： 245㎏
- 定地燃費： 未発表
電動可変式スクリーンを採用。範囲内であれば、右手スイッチで無段階に調整できる。傾斜角も変わりつつ動き、UP時は意外と風防効果が高い。
ツインエンジンの上側シリンダーを避けた結果、シート下トランクは小さめ。標準的なサイズのフルフェイスヘルメットが、1個入る程度だ。
フロントホイールは16インチとかなり大径。これと合わさるダブルブレーキディスクも、300㎜径と大きい。キャリパーはブレンボ製だ。
エンジンやCVTはフレームマウント。後輪の駆動はチェーンで行なう。リヤアームはアルミ製高剛性タイプで、リヤホイールは15インチ径だ。
ホンダ シルバーウイング〈600〉ABS
- 新車価格： 88万7250円
- 中古車平均価格： 65万4000円 （※2008年8月現在の情報です）
- 最高出力： 36KW（49PS）／7000rpm
- 最大トルク： 53 Nm（5.4kg m）／5500rpm
- 車両重量： 249㎏
- 定地燃費： 27.5㎞／L（60㎞／h）
582cc水冷並列2気筒をフレームマウントした、ホンダスクーターの最大排気量車。現行型は、低中回転域トルクを増やすTモードスイッチも配備。
ヤマハ グランド マジェスティ 400
- 新車価格： 71万4000円
- 中古車平均価格： 47万7000円 （※2008年8月現在の情報です）
- 最高出力： 23KW（31PS）／7250rpm
- 最大トルク： 33Nm（3.4kgm）／6000rpm
- 車両重量： 220㎏
- 定地燃費： 32㎞／L（60㎞／h）
欧州仕様マジェスティ400の国内版。CFダイキャ スト技術を使ったアルミフレームを採用。エンジンは、394cc水冷単気筒のユニットスイング式だ。
スズキ スカイウェイブ650LX
- 新車価格： 103万8450円
- 中古車平均価格： 82万円 （※2008年8月現在の情報です）
- 最高出力： 37KW（50PS）／7000rpm
- 最大トルク： 60Nm（6.1kgm）／5000rpm
- 車両重量： 245㎏
- 定地燃費： 27㎞／L（60㎞／h）
昨年まで約5年間、量産二輪スクーターの最大排気量を誇っていた。638cc水冷並列2気筒エンジンには、電子制御CVTが組み合わさっている。
