新しい規制が始まった今、カワサキを展望すると「うれしい」と、「心配」が同居している。カワサキがこの春に力点を置いているのが250クラスだ。DーTRACKER
Xと、それをベースに造られたKLX250。昨年の東京モーターショーでお披露目され、多くの注目を集めた2モデルの価格も発表された。これまでも価格帯から大きく上昇することもなかった。
基本コンポーネントは従来モデルのものを使い、デュアルスロットルバルブ付きのFIを搭載。全体のスタイリングにアグレッシブさを封入、見た目の新しさも大幅に上がっている。ZZR250のエンジンをベースに開発された(といっても限りなく新作に近い)並列2気筒ユニットを積むニンジャ250Rも、50万円をきる価格で登場。これは驚きだ。この10年、目立った新規投入が少なかったこのクラスへ、カワサキは春風を送っている。反面、ビッグバイクの規制対応にやや遅れが感じられるのが心配だ。継続販売モデルも、規制対応期限が今年9月1日に迫っているため、買い時を探っているユーザーも少なくない。ZRXやW650など人気モデルの明日を早くみたい。
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