今年は日本のバイク史に残る年になる。新しい排気ガス規制と騒音規制の二つが同時スタート。排ガスはもとより、騒音は世界的にみても厳しく、海外メーカーもこの規制をベンチマークとしている。世界的に、騒音、排出ガス規制が緩和される見込みはない。厳しい規制に合わせたモデルを開発すれば、技術的蓄積が出来あがる。
ホンダは、国内向けモデルの多くがロングセラーモデルだったことから、生産終了となったモデルも少なくない。これは、付け焼き刃的改良ではなく、抜本的な環境性能の付加が必要か、という証明でもある。かのカブですら新エンジンの投入を余儀なくされた。開発費用とマンパワーへの負荷は大きい。しかし、CB400SFシリーズやフォルツァなどボリュームゾーンをいち早くモデルチェンジ。また、DNー01の投入など、新しいラインの構築が始まった。
同時に、ホンダ自身が、よりホンダブランドを強くイメージさせるようなモデルの開発をすることで、ユーザーへの満足度を高めよう、という動きもある。昨年モーターショーで出展したCB1100F、CB1100Rなど「伝承」を思わせる空冷4気筒モデル登場への期待も高い。しばらく目が離せない。
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