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![2008 HARLEY-DAVIDSON ハーレーが大好きな[松井 勉]が08モデルを徹底研究 今年こそはハーレーに乗るぞ!](img/indexa.gif) |
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高騰しているのはガソリンだけじゃない
カレーのルーやパンまでもだ。そんな停滞ムードも
新しい夢に向かって突っ走れば吹き飛ぶ!?
「次こそはハーレー」と照準をあわせているあなたに
おすすめの08ハーレーを紹介しよう
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写真:松川 忍/犬塚直樹/
文:松井 勉/編集部 |
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ハーレーがここまで愛される理由とは? |
編集担当者に「ハーレー大好き」と書かれた以上、前口上にその「ワケ」を説明する必要がある。実際、僕、公言はしてないが、大スキです。ハイ、只今カミングアウト。僕がハーレーを好きな理由は子供のころに見た1台のハーレーにまでさかのぼる。
僕の本棚にさしてあるトッド・ラッフェルティ著「コンプリート・ハーレーダビッドソン」というモデル図鑑に照らすと、およそ、僕が見たハーレーダビッドソンは、65年前後のエレクトラグライドだ。白とブルーの2トーン、白いバディシート、白いサドルバッグが眩しかった。
ハンドルグリップや、シートの後ろには皮のフリンジがついていて、子供心に縄のれんのような物として見ていた。台所にかかっているそれとはもちろん、格好良さは比べものにならない。
今思えば、それはキックペダルなのだが、そのペダル部分が自分の自転車のペダルのようになっていて、とても不思議だった。ハンドルバーのブリッジには男(の子)心を揺さぶる沢山のメーター。タンクについたメーターにはなぜか、数字が12までしかふられていなかった。それも今思えば120マイルまでのメーターで、12km/hじゃなかったわけだ。アメリカ製のバイク、という事だけは教えてもらったが、家を出てすぐの角に置かれていただれが乗っているのかも知らないそのバイク。凄いけど柔らかな雰囲気で僕を魅了した。
そして、07年晩秋。すっかりオジサンになった僕をいっきにあの時代に連れ戻してくれるバイクが今でもラインアップしているハーレーダビッドソン。ただし、それは単なるノスタルジーだけでは整理できない「今」がきちんと同封されている。
まず、彼らは毎年細かなアップデイトを重ねている。日本式の良くできた工業製品の基準に照らせば「最初からやっとけよ」とツッコミを入れたくなる部分もあるが、対応の細かさと改善への意欲という点では見事だ。旧い物を旧いままというのではなく、あくまでも進化版を造っているメーカーなのである。仕事柄、毎年イヤーモデルに試乗しているが、その差を実感する。世界的に厳しくなる傾向の排ガスや騒音規制に対し、排気量のアップ等を含めた作り手側ならではの手法で対応するあたりは見事。創業105周年の今年も多くの改善、進化を加味している。ごまかさない老舗。同じシャシーで数々のモデルを出すハーレーダビッドソンは、まさにそんな信頼に値するアイコンなのである。 |
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松井 勉 |
PROFILE |
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パリダカにも参戦したことがあるアドベンチャーライダー。ってな感じで紹介するとオフ派に思われがちだが、じつはハーレーの魅力にとりつかれた1人としても有名なのだ。 |
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