ヤマハブースには、プレスデーの朝イチから大勢の人が詰めかけていた。そう、みんなのお目当ては、今回のショーでお披露目が予想されていた、新型のVMAXだった。ところが……。
もちろん、新型VMAXの開発は続けられていて、ほぼ完成に近づいているらしい。ただし、豪快な加速感などの楽しめる凶暴性と、意外なほどの乗りやすさやスポーツ性の共存。VMAXの名を受け継ぐ以上、これが最大のテーマとなるんだけど、どうやらこの点において、絶妙なところへ持っていけてないらしいのだ。
開発陣は、ほとんど採算度外視で、妥協することなく、感性に訴えるマシンを生み出そうとしている。しょうがない、もうちょっと待つことにしましょうか。 |
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「人機官能の金型から、まさに生まれんとするニューVMAX」を表現した、金型のオブジェ。ある意味で強烈な展示物だけど、市販プロトタイプの登場を期待していただけに、これを見たときにはとっても残念な気持ちになった。あまりに残念で、「これでVMAX焼きをつくってください」と、ワケの分からないお願いを開発陣にしてしまった……。念のために書いておくけど、バイクはこういった金型で生産されるわけではない。 |
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11月30日に発売が開始される、新型スーパーモタードモデルのWR250Xを、ミステリアスな雰囲気にカスタマイズした参考出品車が登場。ホイールは5スポークのキャストだし、マフラーはスゴいきれいなグラデーションの焼き色だし、フレームやスイングアームはギンギラのミラーフィニッシュだし……と、そりゃもうスペシャルな1台。Xを買う予定の人は、カスタムのお手本にしてみては? |
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これそのものはショーモデル(動かないバイク)なんだけど、今回の反響次第では、すぐにでも市販化に向けて動き出しそうなのが、XS-V1サクラだ。1000ccの空冷Vツインや、優雅な曲線を持つティアドロップ型燃料タンクなどが織り成す、美しく気品あるデザインが、オトナのライダーをとりこにしそう。SR400あたりからステップアップするバイクとしても、ぜひ市販化してほしいところだ。 |
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刷新されたYZF-R6や、新登場となるレイダーSやXT660Zテネレなど、海外市場向けの最新モデルも、今回のヤマハのブースを飾っていた。このTMAXも、08年型でフルチェンジされた欧州仕様車。フレームのアルミ鋳造化、前輪の15インチ化、フロントフォークインナーチューブの大径化などをはじめ、随所に変更が加えられているのだ。もちろん外装も新作で、シートは後端ヒンジ式に! |
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インターネットの個人サイトやブログなんかでも話題沸騰となった、4輪なのにリーン(バンク)する乗り物がコレ。水冷Vツインエンジンとモーターによるハイブリッド方式の動力というのも、ヤマハが近年取り組んでいるテーマとはいえ、とっても新しい。まあ、これそのものはコンセプトモデルだけど、未来に向けたプレミアムビークルとして、ヤマハはかなり真剣に開発を続けるみたいです。 |
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「ソウルビートVツインスポーツ」をうたったMT-01に、数々のスペシャルパーツを装着するなどして、とにかくスポーティに仕上げた参考出品車もあった。変更点は、ハーフカウル&アンダーカウルにはじまり、マフラーやLEDヘッドライト、フロントフォークやブレーキまわりなど。「オトナの究極の趣味材がテーマ」というだけあって、ずいぶんと金がかかってます。発売は……、ないか。 |
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BW'Sは、オフ車イメージのデザインなどが人気のスクーターシリーズ。今でも欧州などでは、2スト50仕様の販売が続けられている。今回出品されたのは、「そんなBW'Sを、今の技術で設計したらこんな風に!」という、ラジアルマウントキャリパーまで装備したコンセプトモデルだ。関係者を片っ端からつついたのに、排気量は教えてくれなかった。たぶん125ccくらいだと思うけど……。 |
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BOBBY(左側)、C3+(右側) |
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FC-Dii(左側)、FC-AQEL(右側) |
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ヤマハは、エレクトリックコミューター(EV)や燃料電池車にも積極的。さまざまな事情により、いまはEVの新車販売を中止しているけど、開発を中止したわけではない。写真左の2台は、そんなEVの参考出品車だ。いっぽう燃料電池車のほうは、メタノール水溶液を燃料とするFC-Diiと、圧縮水素を使うFC-AQELがありました。 |
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