今回、ホンダの参考出品車は、いつにも増して現実的なモデルばかり。それもそのはず、最新国内排ガス規制の施行などで、いまのホンダは(ほかのメーカーも一緒だけど)、売るバイクが少ないからだ。年内にも発売開始となりそうなフォルツァ、08年の1〜3月にかけて発売されそうなCB400シリーズやCB223S、そして夏までには発売されそうな予感のあるDNー01と、市販確定モデルがずらりと並んだ。CB1100シリーズだって、その気になれば1年以内に販売できるだろう。
夢のような未来バイクを楽しみにしていた人には、かなり物足りないブースだったと思うけど、動きもしないコンセプトモデルをボケ〜ッと眺めてるより、よっぽど楽しめるブースだったぞ。 |
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250スクーターのフォルツァシリーズが、いよいよ3代目へと進化する。今回のショーでは、その市販予定車が公開された。車体もパワーユニットも全面的に変更されたこの新型。まずエンジンは、4バルブ化をはじめとする刷新で、出力と燃焼効率の向上を実現。Z仕様に採用される電子制御CVTのホンダSマチックは、オートシフトモードに負荷判別制御機能が追加され、坂道などで最適な駆動力が得られるようになったらしい。またフレームも新作で、リヤタイヤは13インチに径がアップした。外装やメーターももちろん刷新され、さらに全タイプで、ビルトインタイプのオーディオシステムを装着した仕様が用意される。とまあ、おもな変更点はこんな感じ。とにかく、とことん手が加えられている。ホンダはこれで、07年に刷新された、売り上げ好調のヤマハ・マジェスティと、真っ向勝負だ! |
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下のFと同じく1140cc空冷4気筒エンジンを積んだ、かつての同名モデルなどを彷彿とさせるモデル。フレームはFとは別物で、フロントフォークがコーティング加工された倒立フロントフォークや、ラジアルマウントキャリパーなども装備。伝統と新しさが融合しているのも魅力なのだ。個人的には、もうちょい古臭いデザインが好きだけど、みんなの評判は上々。こりゃ、市販されるか!? |
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「ホンダらしさや、ホンダならではの魅力を追求した結果に生まれた」というコンセプトモデルは、伝統の空冷4気筒エンジン(1140cc)を搭載している。オトナのモダンカフェスポーツといった感じのスタイリングは、所有感を十分に満たしてくれそうだ。残念ながらこのモデル、近々に市販化される予定はないみたいだけど、1年後とかに、ひょっこりラインアップに登場する可能性も!? |
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FTRがベースの市販予定車なんだけど、ビックリなのは吸気がキャブのままってとこ! 各社、国内の最新排ガス規制に対応するため続々とFI化しているのに……。空冷+キャブという組み合わせのままでも、排ガス規制をクリアできるんですねえ! ちなみにこのモデル、エントリーユーザーなどに向けたロードモデルで、CB400SSの燃料タンクを流用するなどして、開発コストも削減しているみたい。発売価格は40万円くらいか!? |
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400ネイキッドのCB400スーパーフォアと、これをベースにハーフカウルを装着するなどしたボルドールが、間もなく新型となる。今回のモデルチェンジでは、燃料供給がFI化。駆動バルブ数を2または4に切り替えるVTEC機構は、回転数だけでなくスロットル開度によっても変化するようになり、ハイパーVTEC Revoという名称になった。エンジンは、細部も煮詰められているのか、外観のデザインもこれまでのモデルとは違う。さらにブレーキは前後連動となり、これとABS機構を組み合わせたモデルも設定されている。価格は分からないけど、08年のアタマには発売が開始されそうだ。 |
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2年前の東京モーターショーで福井威夫社長が、「市販化する」と明言したDN-01が、スタイリング的にはほぼそのまま、装備などには変更を受けて、本当に市販予定車として壇上に並べられた。オートマチック変速の680cc水冷Vツインで、しかもその変速機がHFTと呼ばれるロックアップ機構付きの油圧機械式であるというのが、最大の特徴。まあ簡単に言うなら、「スクーターに使われている変速機構より、大きな力を伝えられて、ダイレクトな加減速ができるオートマ」といったところだ。このモデルは、2種類の自動変速モードと、ボタン操作によるマニュアルシフトモードが選べる。 |
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ゴールドウイング用がベースだけど変速機はオートマチック(機構はDN-01とは違うものらしい)という、1832cc水冷水平対向6気筒エンジンを積んだコンセプトモデル。「新感覚オートマチック・スポーツクルーザー」というコンセプトらしい。エンジンもそうだし、220mm幅のリヤタイヤとか、V字レイアウトのリヤツインショックなんかも、なんだかゴツくてカッコいいけど、これが市販化される可能性は……。 |
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08年型でフルモデルチェンジを受けたCBR1000RRも、日本初公開されていた。完全新設計のエンジンは177馬力を発揮。ミッドシップマフラーや、小型化された第二世代の電子制御ステダンを採用し、もちろんフレームも見直されている。そのボディはとにかくコンパクトで、「600ccクラスよりも小さいのでは?」と感じるほど。顔は魚みたいになっちゃったけど、アスファルトの上を疾走してくれそうだ! |
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