春風を呼ぶ
国産07モデルの動向 |
記録的な暖冬。何度そんな会話を聞いたことだろう。でも、バイク乗りにとって、それが慰めになることはなく、寒いものは寒かった。しかし、春風に乗ってやってきたホンダやヤマハ、スズキ、カワサキという国産メーカーたちのニューモデルを眺めると、心はすっかりその先へと走り出すのを感じる。
ここまでに発表された07年モデルはというと……。初夏にかけて断続的に追加してくるメーカーもあるが、カラーメンテナンスを受けたモデルを中心に展開されているのがわかる。秋に控えた東京モーターショー。ここで大きなアクセントが与えられるのは想像に難くない。
また、排ガス濃度の削減率で、CO85%、HC85%、NOX50%(ともに251cc以上)と、大幅に強化される排ガス規制により、いくつかのモデルは「ファイナル・エディション」などとして、生産中止の予定になっている。つまり、ハロー&グッバイな春でもあるのだ。
特に空冷+キャブエンジンのモデルは、継続が微妙な状況。もし、意中のモデルがあれば、早めに手を打つことをオススメする。もちろん、空冷全滅というのは早計で、厳しい新規制をバネに、XJR1300は空冷+インジェクションで進化させたモデルもある。インジェクション化で使い勝手が向上する部分も見逃せない。排ガスでダウンしていたパワー&トルクが蘇りつつ、スポーティな味付けを楽しめるチャンスでもあるのだ。「待ったなし」となったモデルと、新規エンジンの登場前夜となったこの春。キラリと光るニューモデルは、準備を整えて出番を待っている。決断の春。動く春。それが今シーズン開幕の特徴でもあるのだ。 |
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