2019/05/20 21:37:05 更新Z1 エンジン 暖まると調子悪くなる 修理 エンジントラブルカワサキ Z-Ⅰ
今回の修理は、エンジンが暖まると調子が悪くなります。エンジンをかけて30分ぐらいはいいのですが、だんだん調子が悪くなり最終的には4,000rpm以上回らなくなります。まずは、エンジンのコンディションを診るためにコンプレッション(圧縮圧力)を測定いたします。

1番シリンダーから4番シリンダーまで全部測定いたします。4本ともプラグを取り外して、1シリンダーずつプラグ穴にコンプレッションゲージを装着して、セルモーターでクランキングいたします、このときはスロットルは全開状態ですよ!エンジンが冷えている時と暖気運転後の暖まった状態の時とそれぞれ2回測定してエンジンのコンディションを判定いたします。エンジンが冷えている時にコンプレッションが低く、エンジンが暖まっている時にコンプレッションが高くなる場合は、シリンダーの磨耗がみられます。冷えていても暖まっていても低い場合は、バルブフェイス面の異常磨耗やカーボンのかみ込みによる圧縮圧力低下が原因の場合が多いですね。今回の車両は特に異常はありませんでした。キャブレーターはオーバーホール済みとのことですので・・・・・点火系をチェックいたします。

ピックアップはDYNA-Sにコンバートされていますが・・・よく観てみると・・・なにか溶け出しているみたいです。

中の半導体パーツを保護しているもの?が熱で溶け出しているみたいです。これはイカンでしょう。とっ言う事で新品に交換です。どうやら、熱をもってくると火花が間引きされるみたいに失火するようです。ちょうどリミッターが効いたみたいに・・・。


進角ガバナを点検後、タイミングライトで微調整して点火タイミングを合わせていきます。さあ!これでOKですよ!!テストライドを50kmほどして不具合の無い事を確認してお客様にオートバイをお返しします!