CB750four K1とことん車検（ｍｏｔｏ－ＪＯＹの作業実績 2018/09/30）｜バイクの整備・メンテナンス・修理店を探すなら【グーバイク(GooBike)】

当店で2013年ご購入いただいたO様のCB750four K1。 ご納車後、18429ｋｍ走行いただいておりますので「とことん車検」で点検整備を行いました。

まずはエンジン周りの作業から始めましょう。 エンジンオイル、オイルフィルター交換代金は「とことん車検」に含まれております。 当店ではMOTUL　5100　を使用しております。オイルの指定がある場合はオイル代をいただく事もございます。

プラグの点検です。前回交換から距離を走っておりますので今回は新品に交換です。 ノーマル点火系の車両ですので　NGK　D8EA　を使用します。

点火時期の点検調整です。ポイントを研磨してからポイントギャップを調整。その後タイミングライトを使って正確に点火時期を調整します。ポイント点火の車両は定期的に点火時期の点検調整をすることでエンジンの始動性、アイドリングの安定などを良い状態で維持する事が出来ます。ASウオタニSP2フルパワーキットなどを装着する事も可能です。

バルブクリアランスの点検調整です。CB750Forur のとことん車検ではバルブクリアランス調整代金も含まれます。 同時進行でカムチェーンの調整もしておきます。バルブクリアランスも定期的に点検、調整する事でエンジンの異音、圧縮不良などを未然に防ぐことができます。

ﾊﾞｯﾃﾘｰの点検です。バッテリー液は走行するにしたがって減っていきますので定期的に点検し液を補充する事が必要です。液の補充と補充電を行っていれば意外と長持ちします。今回は交換しないで再使用します。エンジンを始動して充電電圧の測定を行い充電不良または過充電の症状が無いかを点検します。今回は異常なしでした。

今回、お客様からのご依頼でキャブレター上部のダストキャップ交換を行いました。 キャブレターを取り外し、連結プレートを分解してダストキャップを交換します。 こちらの作業は部品代と脱着工賃を別途いただきます。キャブレターを元に戻して同調を調整して完成です。

エンジン周りの点検調整に続いて車体の点検調整です。リヤ回りはスイングアームを取り外し、スイングアームピボット部のブッシュ（ﾍﾞｱﾘﾝｸﾞ）の状態を点検します。ここにガタが多いと非常に不安定な乗り味のバイクになります。フレームの「腰」にあたる部分ですので重要な点検個所です。

納車整備でスイングアームブッシュ、カラーなどは新品に交換しておりますので問題ありませんでした。 洗浄して新しいグリスを充填して組立です。摩耗が見られる時はブッシュ、カラーの交換をお勧めします。

リヤホイールベアリングの点検、スポーク増し締め、リムの振れ点検、ブレーキの洗浄、ブレーキｼｭｰの残量点検、ハブダンパーの摩耗点検、タイヤの摩耗点検などたくさんの項目を点検していきます。消耗品が交換時期の場合、お客様へ交換の提案をいたします。納車整備でほとんどの消耗品は新品に交換しておりますので、今回は全て問題なしです。

フロント周りはステムベアリングの点検を行う為ステムシャフトを取り外します。ステムベアリングにガタや引っ掛かりが発生しますとハンドリングがスムーズでなくなり非常に乗りづらいバイクになります。ここはフレームの「首」にあたる場所ですので重要な点検個所です。

納車整備でベアリングを新品交換しておりますのでまだ摩耗も少なく今回は洗浄後、グリスアップをして再組立です。多くの車両はステムベアリングに問題を抱えておりますので、車検整備の機会に交換するのがお勧めです。「首」と「腰」の動きを正常化する事で非常に乗りやすいバイクになります。

フロントフォークオイルの交換、ブレーキフルードの交換代は「とことん車検」に含まれております。 フォークのオイル漏れが発覚した場合は別途オイルシール交換代金が発生いたします。同じくブレーキフルード漏れやブレーキ引きずりなどブレーキに不具合が発覚した場合も同じようにオーバーホール代金などが発生いたします。点検で発覚した不具合は即座にお客様へ連絡してご了承を得てから作業を進めますのでご安心ください。

全ての点検、整備作業が終わりましたら試乗を何度も行い手直しや調整を行います。その後完成検査を行います。作業をしたメカニックではない別のメカニックが改めて完成検査をすることで、作業のミスなどを防ぐことができます。完成検査が終われば完成となります。これでまた安心してツーリングに行ける車両に仕上がりました。