2018/11/01 11:16:18 更新車検とは体のいい修理 / 2004Y FXDLハーレーダビッドソン FXDL ローライダー

とある日。ぽろっと言った一言。 「車検なんてなあ、言ってみりゃ 体のいい修理だ。」 車検でお預かりの2004年式FXDL。 とかく、オイル漏れがわかる。クラッチケーブルからのオイル漏れはお客様からも指摘。 むむ…と、LEDライト片手にグイッと覗き込むとシフターシャフトシールからの漏れもある。 それにしてもプライマリー下部がオイリー&ウエット。 シフターシャフトからの漏れが拡大したのか??? 早速開けてみると・・・思っていたよりひどい。

プライマリーを外し、クラッチ周りを外しインナープライマリー裏側を見た図。 おいおい、こりゃあ….。 目視確認で、シフターシャフトシールでもあるが このオイル飛散はインナープライマリーシールの不良では、ないぞ。


「あ・・っちゃぁ〜・・・」インナープライマリーのベアリング・レースが奥へINでいるでは、ないか。 奥にINでしまったベアリング・レース付近から盛大に漏れていた。 ベアリング・レースは、取り外し時の事を考慮しながら、隙間を残して慎重に圧入するスタイル。 所定の位置で、ストッパー的なものは、ない。 つまり、抵抗が高まった所で圧入を終わらせれば良いって訳ではない。 だから、何らか要因で、奥に入ってしまう事もあるんだ。 こうなると、通常使用する特殊工具が全く入らない。 経験者ならわかる、罰ゲーム的な、ザマーミーの案件。

Lチャンをインナープライマリーレースに熔接。 そこから、グイーッとプーラーを用い取り出す。 妙な緊張感が伴う。 もちろん、取り出しても再使用なんてしない

インナープライマリーレースを取り外すことで、ようやくトランスミッションが外れ。

交換したかったメインドライブギアのシール交換が出来ます。 交換できるミッション周り、プライマリー周りのシール・ガスケット類は、この際、皆、新品にしました。 ね、車検も、ちゃんと診れば。 「体のいい修理。」
対象車両情報
- メーカー・ブランド
- ハーレーダビッドソン