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各クラスの歴史を振り返る
各クラスの歴史を振り返る
免許制度の歴史が400の歴史
 現行法では、普通二輪免許枠で乗れる最大排気量が400ccだ。この制度ができたのは1975年のこと。年々高速化するバイクに対して、安全性の観点から新たな免許区分を設けようというのが事の発端だ。
 今でこそ、教習所で大型二輪免許が取得できるようになったが、それ以前の大型免許は合格率1%台とも言われた狭き門だったため、各社はこのクラスの車種を充実させていったのだ。また、世界的にもGPレースでは古くから350ccクラスが存在しており、そうした理由から海外でも400クラスに近い350ccのバイクが数多く存在していた。
GPレースでは350ccクラスがあった

いまの世界GPは、1000cc/600cc/250ccという3クラスのみだが、かつては50cc/125cc/250cc/350cc/500ccとかなり細かい区分けになっていた。こうした理由からそれらに該当する排気量のバイクは世界各社で作られていたのだ。

60年代の250cc〜400クラス
国内では250が人気だったが、欧米の輸出市場では500・650などの大排気量が人気だったため250ベースのボアアップ版が数多く作られた。写真はCB350。
ホンダ CB350Four
ホンダ CB450
50〜60年代の日本車は、当時の先進国である欧州メーカーに倣った排気量が主だったが、ズバリ400ccというバイクはない。写真はホンダの世界戦略車CB450K0。

中型免許が登場した70年代中盤から80年代にかけて、各社は400クラスへ大量の新型車を投入する激戦の時代を迎えた。2スト・4スト、シングル・ツイン・トリプル・4発とエンジンタイプも様々で、非常にバラエティに富んでいたのが特徴。写真右はカワサキのZ400FX(81年/4スト空冷4発)、写真左は スズキのGT380(74年/2スト空冷3発)。

世界的に古くから
存在する250
 250クラスの歴史は古い。世界的な歴史を振り返ってみれば、戦前から存在しているほどなのだ。こうしたクラス分けは、厳密に言えば各国の保険制度や免許区分などによって細かく変わっていると考えて良い。
 ただ、上でも触れたが、昔も今も、市販車の排気量区分は、ことスポーツモデルに関してだけ言えば、世界的な影響力を持つGPレースの排気量区分に大きな影響を受けてきたと言って良いだろう。各社の技術をアピールする場としてレースで活躍したマシン同等の、エンジンやスタイルを持つ車両が市販車として販売される。この図式は今でも同じなのだ。
2009年まで世界グランプリが開催

現在のGPは最上位クラスが1000ccのMotoGP、その下のMoto2クラスが600ccだ。Moto2クラス創設前までは250ccクラスが存在していた。写真は82年のWGP250ccクラスでのカワサキKR250である。

欧州メーカーを追いかけてバイク作りをしていた当時の日本。当初は欧州車のフルコピーも存在したほど。ゆえに、独自の排気量区分として250が生まれたというより、先進国に準じて250クラスが存在した、という解釈の方が正しいだろう。写真右は60年代に圧倒的人気を誇ったホンダCB72。写真左はスクランブラーとして海外市場でも人気だったホンダCL72。

70〜80年代の代表的250クラス
70年代後半から80年代の250クラスでは2ストレーサーレプリカ全盛期だった。写真はその礎を築いたヤマハRZ250。兄貴分に350cc版もあり、250同様に人気だった。
ヤマハ RZ250
スズキ RGV250ガンマ
レーサーレプリカブームが頂点を極めたのは1988年ごろ。このRGV250γはその88年モデル。NSRをはじめとして各社のレプリカでもこと88年モデルは過激なものが多い。

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