バイクのタイヤ付近からの異音の正体は?原因と修理方法を解説!
ブレーキの「キキー」という鳴きにはじまり、タイヤ周りは異音が発生しやすいもの。変な音が鳴っていると乗っていて不快ですし、「放っておいても大丈夫かな?」と不安にもなりますよね。
今回は、タイヤ付近からの異音がする時に、その原因をはっきりさせ、どのように対処をすればよいかについてご紹介します。
タイヤ付近からの異音には複数の原因がある
バイクのタイヤはさまざまなパーツで構成されています。タイヤ付近から異音がするといっても、どのパーツから音が鳴っているかを判断することが第一歩です。異音が聞こえてくる可能性があるのは、大きくわけて「ブレーキ周り」と、「ホイール周り」があります。
ブレーキ周りは、ブレーキディスク、ブレーキパッドが異音の発生する可能性が高いパーツです。これらが傷付いたり、歪みが生じたり、砂などが挟まって摩擦する箇所が偏り、「キーキー」と高い音が聞こえることがあります。また、「シャー」や「ジャラジャラ」と擦れるような音がする場合もあります。
ホイール周りでよく異音が発生するのは、本体と軸受けを連動させる「ホイールベアリング」です。また、他のパーツもオイル不足が原因で「ギーギー」という金属音がする時があります。
ブレーキ周りが原因の例
ブレーキ周りが原因の例を見ていきましょう。
ブレーキディスクが変形している。
まず一つ目はブレーキディスクが傷ついていたり歪んでいたりする場合です。小石などがキャリパーに挟まって傷がつき変形していることもあります。
ブレーキパッドがフィットしていない
ブレーキパッドが接触面にしっかりフィットしていない時「キーキー」と音が出ます。黒板やすりガラスなどに爪を立てるとキーキー聞こえますが、「面と面」で接触せず「点と面」で接触していると、このような音が鳴ってしまうのです。
ブレーキパッドの摩耗
ゴリゴリ擦れる音が聞こえた場合、あるいは硬い感触がある時には、ブレーキパッドがベースプレート部分まで磨耗していることが原因です。そのまま使用しているとブレーキディスクがどんどんすり減っていってしまいます。特に車検がない250cc以下のバイクでよくあるトラブルなので気をつけましょう。
※ブレーキを分解できるのは、原則的に資格を持った整備士のみです。安全のためにも勝手に分解などはせず、しっかりと専門家のアドバイスを聞き、適切な対処をするようにしましょう。
ホイール周りが原因の例

ホイール周辺の異音が出ているケースは次の3つです。
オイル不足
オイル不足によって金属音が大きい場合は、注油によって簡単に解決します。
ベアリングの寿命
ホイールのベアリングが寿命の時も異音がします。ハンドルがブレるようになったり、左右に振るとガタガタしたりする時は要注意です。ベアリング交換の工賃の相場としては6000円~8000円程度。高い修理代が必要になる前に、バイク屋さんに交換を依頼した方が良いでしょう。
※こちらの記事も参考にしてください。
●関連記事:バイクのホイールベアリングのメンテナンス・交換方法
マフラーの破損
「バリバリ」や「バタバタ」と大きな音がする時は、マフラー部分の破損が原因です。マフラーに損傷があるとエンジンの排気がスムーズに行われないので燃費が悪くなったり、エンジン内部がすすで汚れてしまったりする危険があるのですぐに修理に出しましょう。
まとめ
本記事は、2019年7月29日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。