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バイクのメンテナンスで使用するトルクレンチの使い方や選び方

バイクのカスタムやメンテナンスの際、トルクレンチがあると、デリケートなパーツでも安心して作業しやすくなります。しかし、トルクレンチの用途などを正しく理解したうえで使用しなければ、メリットを活かしきることができません。今回は、トルクレンチの正しい使い方や選び方についてご紹介しましょう。

トルクレンチの使用用途、必要性

トルクレンチは以下の部分の整備で使用します。

  • エンジン
  • タイヤの取り付け
  • 補機類の点検 など

バイクの整備要領書には、ボルトの締め付けトルクが載っており、最小と最大のトルクが記載されています。もし、基準となる強さ以下で締めれば、ボルトが緩みやすく整備不良となる可能性が高くなり、強く締めすぎるとボルトが折れるなどのリスクが高まるでしょう。バイクを安全な状態に保てるようメンテナンスするには、規定トルクを守ることが必須となります。

トルクレンチの正しい選び方

トルクレンチの正しい選び方

トルクレンチには以下の種類があります。

  • 一定のトルクが固定されているレンチ
  • レンジ幅があるレンチ

レンチは「N・m(ニュートンメーター)」という単位が採用されていますが、バイクの場合5N・m~100N・mの幅があれば、大体の整備ができるでしょう。しかし、レンジ幅は「5N・m~25N・m」や「20N・m~100N・m」など、レンチによってさまざまです。レンジ幅が広くなると、精度も下がってしまうため、自分が使用するレンチの、レンジ幅の下限を理解しておくことが正しい選び方につながります。たとえば、以下を参考にしてみましょう。

  • ホイルナットの調整を目的としている(他に利用用途はない)…105N・m固定のトルクレンチ
  • エンジンの整備を行う予定はない…レンジ幅10N・m~50N・mのトルクレンチ
  • 幅広いメンテナンスやカスタムに対応…「5N・m~25N・m」と「20N・m~100N・m」のトルクレンチ

セルフメンテナンスを考えているパーツのトルクを確認してから購入しましょう。

トルクレンチの正しい使い方

トルクレンチを使うときは以下の点に注意しましょう。

ダブルチェックをしない

レンチで一度締めたとき、ボルトは規定のトルクで締められています。しかし、ダブルチェックをすると、その分ずれが生じてしまうためです。

逆回転(緩める方向)での使用を控える

トルクレンチは締める作業と緩める作業のどちらにも対応していますが、基本的に締める作業にのみ使わなければ、精度がくるってしまう可能性があるためです。

ネジを対角に締めていく

対角線上に締めることで、トルクを均等にすることができます。また、一気に規定トルクで締めず、初めは指締め、中間トルク、規定トルクなど段階を踏むことも、ひずみをなくすにはとても重要です。

使用後は最低トルク値に合わせて静かな場所に保管する

たとえば、5N・m~25N・mのトルクレンチなら5N・mに合わせて保管しましょう。数値は5N・m以下も表示できる点を忘れず、しっかりと数値を合わせることが大切です。また、振動によって精度が狂いやすくなるので、使用時以外は静かな場所に保管するようにしましょう。

まとめ

  • トルクレンチはエンジンやタイヤの取り付けなど安全面が重視されるパーツで使用される
  • トルクレンチはセルフメンテナンスの際に必要となるトルクを理解したうえで狭いレンジ幅で選ぶのがおすすめ
  • トルクレンチは精度を狂わせないよう締める方向にだけ使用する
  • ダブルチェックをすると精度が狂う
  • 保管時にはトルクレンチの最低値に合わせ振動がない静かな場所で保管する

本記事は、2018年6月29日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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