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バイクのタンデム(二人乗り)走行の条件は?魅力とテクニック

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バイクには、一人で自由気ままに走る魅力に加えて、タンデム走行で空気や景色を二人で共有できる魅力もあります。

今回は、タンデム走行をより快適にするテクニックや注意点についてまとめてみました。タンデム派の方は、ぜひ目を通していってください。

バイクのタンデム(二人乗り)ツーリングの魅力

バイクのタンデムツーリングは、一人での走行にはない魅力があります。例えば、タンデム走行は、運転手とパッセンジャー(後ろに乗っている人)の一体感を味わえます。コミュニケーションを取りながら走行できるため、走行中も楽しく過ごせるでしょう。

さらに、パッセンジャーが二輪免許を取得していなくても、一緒にツーリングや旅行を楽しめるのもタンデム走行の良さの一つです。

バイクのタンデム(二人乗り)走行の条件や対応車種とは

バイクのタンデム走行は、「誰でも・どのバイクでも」できるわけではありません。バイクでタンデム走行をするためには、いくつかの条件をクリアしている必要があります。

また、バイクの車種(サイズ・排気量)や装備によっても、タンデム走行できない場合があるため、ここからは条件や対応車種などについて確認していきましょう。

バイクのタンデム(二人乗り)走行が可能となる条件

バイクでタンデム走行するためには、年齢や免許取得後の経過年数などの条件をクリアしなければなりません。また、一般道路を走行するのか、高速道路を走行するのかによって条件が異なります。

道路の種類 年齢 経過年数
一般道路 1年以上
高速道路(126cc以上のみ) 20歳以上 3年以上

一般道路を走行する場合、免許取得後1年以上経たないと二人乗りはできません。さらに、高速道路に関しては、20歳以上であることに加えて、免許取得後3年以上経っていることが条件です。

また、首都高速道路の一部区間など、バイクの二人乗りが禁止されているエリアがあるため注意してください。

タンデム(二人乗り)走行に対応したバイク車種

バイクの車両区分(排気量区分)によっては、上記の条件を満たしていたとしてもタンデム走行はできません。

例えば原付の場合、50cc以下では乗車定員が1名までと法律で決められています。

51cc~125ccの原付2種であれば、原付でも二人乗りが可能です。高速道路をタンデム走行する場合は、126cc以上(軽二輪以上)のバイクでなければいけません。

また、タンデム走行用の装備が必要です。
具体的には、「タンデムステップ」「タンデムシート」「タンデムベルト(グラブバー)」の装備が必須となります。

ですから、原付2種や大排気量車であっても、乗車定員が1名、タンデム走行不可という車種もあります。

バイクの排気量・サイズによって挙動が異なる

バイクのタンデム走行をする際は、バイクの排気量・サイズによって、走行中のバイクの挙動が異なることを把握しておきましょう。基本的には、排気量・サイズが大きなバイクほど、運転者・パッセンジャー双方の負担が少ないです。

排気量・サイズが小さいと二人乗りした際に、パワー不足により普段よりもアクセルを多く開けたり、シフトチェンジの回数が増えたりします。また、ブレーキを強くかけることもあるため、運転手・パッセンジャーの負担が大きくなりかねません。

さらにタンデム走行時は、パッセンジャーがいる分だけ車両総重量が重くなります。特に後輪側の重量が増えて、走行中のバイクの挙動が変わってくるため、普段より慎重に運転することが大事です。

安定したタンデム走行を実現したい場合は、400cc以上のバイクを選ぶことをおすすめします。

ルール違反した場合に課せられる罰則

以下に当てはまる場合は、「大型自動二輪車等乗車方法違反」となり、違反点数2点・反則金1万2,000円の罰則対象となるため注意しましょう。

  • 免許取得後1年未満で一般道路をタンデム走行した
  • 免許取得後3年未満、20歳未満で高速道路をタンデム走行した

原付1種や定員が1名のバイクでタンデム走行した場合は、「定員外乗車違反」に該当します。罰則内容は、違反点数1点・反則金6,000円(原付:5,000円)です。

また、二人乗り禁止区間をタンデム走行した場合は「通行禁止違反」になり、違反点数2点・反則金6,000円(原付:5,000円)になります。

パッセンジャーがタンデム(二人乗り)走行時に備えておくこと

バイクでタンデム走行をする際は、安全に乗車するためにも事前に備えておくべきことがあります。

ここでは、タンデム走行に備えてパッセンジャーが準備することや、頭に入れておいたほうが良いことについて確認していきましょう。

ヘルメットの着用を忘れない

当然のことではありますが、運転手だけでなくパッセンジャーもヘルメットを着用しなければなりません。装着しなかった場合、違反点数1点が加点されるため注意しましょう。

ヘルメットは、ジェットタイプかフルフェイスがおすすめです。ハーフヘルメット(半ヘル・半キャップ)は、側頭部が空いているため、万が一のときに頭部へのダメージが大きくなります。

ツーリングに適した服装をする

バイクでタンデム走行するときは、ツーリングに適した服装を心がけましょう。理想的な服装は、防風機能やプロテクション機能が備わったライディングウェアです。

また足の近くには、駆動チェーンや走行時に高温になるエキゾーストパイプが通っています。うっかり足が接触して火傷しないためにも、足が露出する格好は避けましょう。

上記のほかにも、グローブ・ブーツ・ジャケット・プロテクターなどがあると、安心してツーリングを楽しめます。

できるだけ体勢変更しない

バイクで二人乗りする場合、パッセンジャーはできるだけ体勢を変更しないようにしましょう。バイクは、運転手の重心を移動させて車体をコントロールします。

走行中にパッセンジャーが大きく体勢変更すると、運転手が意図しない重心移動が発生しかねません。車体コントロールを誤ると、転倒など事故に発展する恐れもあるため注意が必要です。

乗車するときは、パッセンジャーもニーグリップを意識して下半身を安定させ、両手は運転手の腰または、グラブバーやタンデムベルトを握りましょう。

バイクのタンデム(二人乗り)走行を快適にするテクニック

バイクのタンデム(二人乗り)走行を快適にするテクニック

バイクのタンデム走行は、運転手とパッセンジャーの協力や連携が大切です。走行中は、エンジン音や風を切る音で声が聞こえにくくなるため、何かあるときは「肩を叩く」など二人の合図を決めておくとよいでしょう。

ここからは、運転手とパッセンジャーがお互いに意識しておくべきことや、走行前に共有しておいたほうが良いことなどについて解説します。

運転手はパッセンジャーの負担を考える

ソロツーリングを楽しむ分には、自分の体の変化をすぐに察知でき、気分次第でライディング姿勢や行動計画を変えても咎められることはありません。しかし、タンデム走行となれば、そうはいきません。

例えば、走行時はパッセンジャーの負担を考えてライディング姿勢を後傾姿勢にしすぎないようにしたり、停発車やコーナリングでは衝撃や車体の傾きを抑えたりする工夫が必要とされます。

また、走行で手足を動かす運転手とは異なり、パッセンジャーは長時間同じ姿勢を強いられます。そのため、高速道路等ではこまめに休憩を挟みながら、目的地までの走行距離や所要時間の共有することで、パッセンジャーの心身の負担を軽減できるでしょう。

関連記事:バイクでの一人旅、ソロツーリングの魅力について

パッセンジャーは運転の邪魔にならないように配慮する

一方、ソロとは異なる荷重で走行テクニックそのものが異なる運転手への配慮として、パッセンジャーが気を付けることで快適なタンデム走行になるポイントも存在します。

例えば、タンデムシートにタンデムベルトがなく、やむを得ず運転手の体へ腕を掛ける場合は、負担がかかりやすい肩でなく、胴体に軽く手を添える形でホールドすると、運転手への負担を軽減しやすくなります。

また、停発車時にヘルメットをぶつけないためにも、パッセンジャーは運転手からやや頭部を離しておくのが基本です。そのほか、運転手とともに進行方向に目線を向け、走行時の重心移動を運転手に合わせることで、走行にかかる運転手の負担を軽減できます。

ライディングスキルや服装を事前にすり合わせておく

基本的な走行テクニックやパッセンジャーが取るべき動作のほかに、注意するべきポイントとしては、パッセンジャーのライディングスキルを考慮することや、タンデム走行時の服装等が挙げられます。

タンデム走行に慣れていないパッセンジャーの場合は、運転手と重心移動を合わせるという感覚そのものが掴めず、無理に合わせようとするとトラブルの原因となってしまう場合があります。

また、ライディング経験が浅い、もしくは未経験のパッセンジャーは、バイク走行時の体温の奪われ方を知らない可能性もあります。そのため、走行時の気温や天候に合った服装を事前に伝え、風の抵抗を受けにくい、風になびかない服装を指示しておきましょう。

関連記事:シーン別バイクウェアやライディングジャケットの選び方

インカムを装着してコミュニケーションを取りやすくする

バイクでタンデム走行する際は、乗降時のコミュニケーションが非常に大切です。降車する際に、運転手またはパッセンジャーが勝手に降りると、転倒リスクが高くなります。バイクの故障や、ケガにつながる恐れもあるため注意しましょう。

ヘルメットを装着していて声が聞こえにくい場合は、インカムを装着しておくとコミュニケーションが取りやすくなるためおすすめです。インカムを装着しておけば、休憩や右左折・ブレーキのタイミングも伝えやすくなります。

特に初めてタンデム走行する際はわからないことも多いため、「疲れてきた」「寒いから上着を着たい」など、ちょっとしたことでも報連相が大切です。

まとめ

タンデム走行は一人で走行するときとは勝手が異なり、運転手・パッセンジャーともに大きな負担がかかります。しかし、感覚やテクニックを身につければ、タンデム特有の走行感覚や魅力を存分に味わえるでしょう。

注意するべきポイントを意識して、安全なタンデム走行を楽しんでください。

本記事は2023年7月31日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。